Newton 脳と意識
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この電子書籍は,科学雑誌『Newton』2012年5月号に掲載された特集記事の電子版です。同じ号に掲載された他の記事は含まれません。記述は掲載時の情報にもとづいたものです。一部画像の削除等,紙版とは異なる場合があります。大きいサイズのカラーディスプレイをもつ端末でお楽しみください。この電子書籍は紙版と同一のレイアウトで固定されており,テキスト検索や辞書機能,ハイライトなどの機能は使用できません。端末を横向きにすると見開きページとして表示されます。
<本特集記事の内容>
「意識」とは何だろうか。
あなたは今,目が覚めて意識がある。眠っているときとおきているときで何がちがうのだろうか。あるいは,集中して作業しているときには周囲の雑音が耳に入らない。いや,耳には入っているはずなのに,意識にはのぼらない。これも不思議なことだ。さらに不思議なこともある。脳という「物質のかたまり」から,どのようにして意識が生みだされているのだろうか。
人類は,古代から意識について関心をよせてきた。ところが,意識とは,各個人の主観的な“心の中の現象”である。このため意識を科学として客観的に分析することは,非常にむずかしい。しかしだからこそ,意識は現代科学に残された「フロンティア」として,より多くの関心を集めるようになりつつある。
脳科学者たちは,いかにして意識という巨大な壁に立ち向かおうとしているのだろうか。脳科学の立場から,意識研究の最前線にせまっていく。総ページ数:30ページ