Newton よくわかる 時空
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この電子書籍は,科学雑誌『Newton』2010年7月号に掲載された特集記事の電子版です。同じ号に掲載された他の記事は含まれません。記述は掲載時の情報にもとづいたものです。一部画像の削除等,紙版とは異なる場合があります。大きいサイズのカラーディスプレイをもつ端末でお楽しみください。この電子書籍は紙版と同一のレイアウトで固定されており,テキスト検索や辞書機能,ハイライトなどの機能は使用できません。端末を横向きにすると見開きページとして表示されます。
<本特集記事の内容>
時空とは,時間と空間のことです。物理学では,時間と空間は,分けて考えることができず,“一体のもの”として考える必要があるといいます。そのため,時間と空間をまとめて,「時空(space-time)」とよぶのです。
しかも,時間の流れは,遅くなったり速くなったりしうるものであり,空間は伸びたり縮んだり,曲がったりしうるものだとされます。何とも不思議な話ですが,現代の物理学は,このような考えを土台として成り立っているのです。
また,天文学の世界では,時空が極端に曲がった「ブラックホール」が観測の対象として大きな注目を集めています。宇宙の過去,現在,未来をあつかう宇宙論では,「膨張する空間」が主役を演じます。さらに物理学の最前線では,私たちの宇宙は「10次元時空」かもしれないということが,真実味をもって語られはじめています。
難解な時空の科学を徹底的に分かりやすく紹介するため,本特集は,読者から募った「編集特別モニター」14名の方々に,特集の構成を検討する段階から,編集にご協力いただきました。制作途中の記事を数回にわたって読んでいただき,そのご意見を反映することで,徹底的に分かりやすい内容に仕上げたのです。
それでは時空の科学の基礎から紹介していきましょう。総ページ数:82ページ