この電子書籍は，科学雑誌『Newton』2013年10月号に掲載された特集記事の電子版です。同じ号に掲載された他の記事は含まれません。記述は掲載時の情報にもとづいたものです。一部画像の削除等，紙版とは異なる場合があります。大きいサイズのカラーディスプレイをもつ端末でお楽しみください。この電子書籍は紙版と同一のレイアウトで固定されており，テキスト検索や辞書機能，ハイライトなどの機能は使用できません。端末を横向きにすると見開きページとして表示されます。

＜本特集記事の内容＞
20世紀初頭に誕生したアインシュタインの「相対性理論」。この理論は，「時間」に関するそれまでの常識を根底からくつがえしました。
相対性理論によると，時間は，“伸び縮み”するといいます。つまり，あなたにとっての10年が，別の誰かにとっては1年にしかならない，といったことが，原理的にはありうるというのです。
さらに，相対性理論は，過去・現在・未来という，“時間の区分”についても，おどろくべきことを明らかにしました。あなたにとって過ぎ去った過去の出来事や，まだ起きていない未来の出来事が，別の誰かにとっては現在の出来事である，といったことがありうるというのです。
特集の最後には，『タイムマシンのつくりかた』など，物理学に関する多数の著書がある，理論物理学者ポール・デイヴィス博士に「時間とは何か」などについて，くわしくうかがったインタビューも収録しました。
「光の速度」をキーワードにして，アインシュタインの相対性理論にもとづいた不思議な時間の世界を紹介していきましょう。総ページ数：28ページ