可能性という希望
★★★★★
自閉症の人が言葉を書いている とか
自閉症の人がこんなに感情豊かに表現するのは嘘だろう とか
科学的ではない とか
こういうものの考え方は健常者目線でしかありませんし、
現代科学がなんぼのもんじゃい、です。
判っていないことなんてまだまだ山ほどあるのですから。
東田くんの考えるお話しは瑞々しく、その詩には日本語のリズムがあり、
ファンタジーのなかにはしっかりした現実感も存在します。
しかしこれは表現することを諦めなかった東田くんとお母様の努力の賜物なのです。
可能性を信じて諦めなかった結果で、まだ通過点なのだと思います。
昔の作品には東田くん本人が解説などを付けています。
ご家族をよく観察していることを伺わせる作品もあります。
お子様へ話して聞かせるのも良し、自分の心を洗うも良しな良品です。