本書は一般向けで、体験記の部分が大部分を占めているが、バイリンガル教育に関するいくつかの説(「バイリンガル教育は脳への負担となる」など)に関する、体験に基づいた考察も含まれており、よく聞かれるこれらの説の真偽に関して理解を深めることができる。特に、「母語を固めてから二つ目の言語を習得すべき」という説が必ずしも正しくないことがよく理解できた。
専門用語の欄外での説明、より詳しい文献の紹介や参考文献リストがあるのは非常に親切である。