【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:道尾秀介/著 出版社名:東京創元社 シリーズ名:創元推理文庫 Mみ5-1 発行年月:2009年08月 関連キーワード:シヤドウ フ-ズ ザ シヤドウ WHO′S THE SHADOW? ソウゲン スイリ ブンコ M-ミ-5-1 しやどう ふ-ず ざ しやどう WHO′S THE SHADOW? そうげん すいり ぶんこ M-み-5-1、 トウキヨウ ソウゲンシヤ トウキヨウソウゲンシヤ 5147 とうきよう そうげんしや とうきようそうげんしや 5147、 トウキヨウ ソウゲンシヤ トウキヨウソウゲンシヤ 5147 とうきよう そうげんしや とうきようそうげんしや 5147 人は、死んだらどうなるの?-いなくなって、それだけなの-。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに
救い?
★★★☆☆
『向日葵の咲かない夏』に寄せられた問いの一つの答えとして書かれた小説、らしい。
ミステリーとしては凄い。現実的かどうかはさておき、ちりばめた伏線を面白いように回収していく終盤は鮮やかで読み応えがある。
ただ結末に関しては疑問が残った。著者が度々口にしている「救い」。
これがそうなのだろうか。自分には到底、救われているようには思えなかった。
だからこそ登場人物に対する酷い仕打ちが、酷いままで消化されずに胃の底に残って気持ちが悪い。
これが救いのある終わりだとするならば、著者がミステリーを通して描く人間というのは、いよいよ分からない。
嫌ミス??
★★★★☆
読んでて気持ちいいとは言えません。誰にでもオススメできる内容でもありません。
でも、雰囲気に捕らわれます。
おもしろくておもしろくて止まらない!というのとはちょっと違い、取り憑かれたようにページを繰ってしまいます。
道尾さんは邪悪な手触りを描くのがすごく上手いと思います。
愚かさや拙さ、愛情への疑心など誰でも少なからず抱いたことがあるような暗い感情を、
『真っ正面から』ではなく浮かび上がるように、確実に描きます。
好き嫌いが激しくわかれる作家・作品ですが、入り込んだらなかなか抜け出せないかも。です。
たいへんね。
★★☆☆☆
今のミステリー、ホラー、サスペンス系のエンターテイメント作家って、大変ですね。
ハリウッドの娯楽作品と同じ。
読者や観客が、複雑なプロット、残虐な犯罪、最後のどんでん返し、意外性、そんなもんに慣れて
もっともっと工夫したものを提供しなくちゃ満足できなくなってる。麻薬みたい。
だから書くほうも大変だよね。
でも、この手の作品、100冊読んだってあとに何にも残らない。工業製品と同じ。
幼女が股間から血が出るほどの性的暴行を受けて、通常の精神の発達ができるのは困難じゃないかしら。
精神を病む人間のことも、結局物語を面白くする手段として使ってるだけだものね。
ひどく深刻なことがたくさん出てくるのに、手段にしかなっていない。
作家の力量は認めますが、こんなもんばっかりはやってどうすんのって感じ。
んー、なんだかなぁ
★★★☆☆
「向日葵の咲かない夏」があまりにアンフェアだとの指摘を受け、じゃあ今回はそのルールに則って書きますよ。
ということで書かれた作品らしい。
扱っているテーマは前作と被る部分が多い。
精神病。歪んだ家族。主人公の成長。
全体的に明るく、わかりやすくなった。
不愉快な無駄な伏線も減った。
だが肝心のミステリーとしては、相変わらずではないでしょうか。
それらしくもったいつけておいて、実は事件とはまったく関係ありませんでした。というパターンが多い。
がっかりだ。拍子抜けだ。
しかしながら、描写力はすごい。
家族から見た精神病を、ここまでリアルに描いている本は初めて読んだかもしれない。
P255「僕がいても、お父さんは一人だったってことですか?」
など印象的な場面も多い。
だからこそミステリーのところがもったいない。
もう少し素直に伏線を回収してほしかった、というのが正直な感想。
テトリスみたいにどんどんつみあげて、最後は全部消えちゃうような。
★★★★☆
非常に、道尾秀介さんらしい作品。
読んでいくうちにいくつかの伏線があることに気づき、テトリスみたいにどんどんつみあげて、最後は全部消えちゃうような。
物語は、2人の子供と2人の父親(でも実際にはほぼ3人)で進んでいく。
登場人物もあまり多くないいs、小説を読みなれている人なら、結末はAパターンかBパターンかCパターンだな、と予想することができるでしょう。
そして多分どれか1つは当てはまる。
人によってはとってつけたような表現が鼻に付くところもあるだろう。
道尾秀介さんの作品は好きだけど、いささかドラマチック仕立てなのを感じるからね。それは若さゆえにだと思うんですけど(実際私と3つしか変わらないし)。
けど最終的にポンポンと当てはまっていくピースが心地言いし、けしてバットエンドではないので最後いやーな感じは残りません。
読みやすいところは確かだし、退屈ではないのは確か。