大人気シリーズ第5作! 現役東大院生3人が書いた 決定版! 受験の教科書 ~親・指導者編~
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「勉強しなさい」
あなたは、この言葉を子供に言ったことはあるだろうか。
ないという人はほとんどいないであろう。
しかし、
ここで伝えておきたいことがある。
「勉強しなさい」と子供に1度言う度に、子供の成績は下がるのだ。
逆に、
「すごいね」と言う度に、子供の成績は上がる。
つまり、
受験は親が100%合否に関係している。
ただし、これは受験に失敗したら100%親の責任というわけではない。
誰かに責任があるとしたならば、
少し厳しいが、100%受験生本人の責任だ。
ただ、幸せになってほしい子供がいるのならば、
受験に合格してほしい人がいるのならば、
周りの身近な人がそれをサポートすることはできる。
受験は一人でするものだが、
受験結果を左右するのは確実に周囲の環境だ。
受験者本人がそのことに気づき、行動するか。
親や先生がそのことに気づき、誘導するか。
いずれにせよ、
はやく環境を整えたものから受験に合格する。
受験はスピード勝負なのだ。
正しい勉強の仕方で、重要な教科から覚えていく。
なにをすればいいのかを知り、
必要な勉強以前の知識を手に入れる。
本人が直接手に入れてもいいし、
周りが与えてあげてもいい。
受験に必要な知識、情報なんてどこで手に入るの?
そんな心配は無用だ。
本書は、そのために最低限必要な情報は網羅している。
まずは読むこと。
そして実践すること。
実際に行動に移さなければ、
知識を仕入れる意味がない。
アウトプットをして、
はじめてインプットが生きてくるのだ。
これができれば今日から、
あなたは受験の神さまになれる。
もし、
地球にあなた一人だったら。
そんな人生ちっとも面白くない。
周りに良い影響を与えてこその人生だ。
「あなたのおかげで志望校に合格できました」
こういわれるために、
年齢に限らず、
受験の知識を手に入れておくことは、
とても重要なことなのだ。
そして私も、
そういわれるために、本書を執筆している。
現役東大院生3人が書いた
決定版! 受験の教科書 ~親・指導者編~
目次
1.はじめに
2.「勉強しなさい」と一度言う度に子供の成績は下がる
3.「すごいね」と一度言う度に子供の成績は上がる
4.「期待する」と子供の成績は飛躍的に上昇する
5.志望校を選ぶときの親の一言で子供の人生は左右される
6.まずはあなたが受験は甘いものだと知る
7.「叱る」の対義語は「怒る」。この違いを知っている親の子供 は勉強ができる
8.親が読書家なら、子供は一流の大学に行ける
9.さいごに
10.あとがき
1.はじめに
本書は「現役東大院生3人が書いた 絶対に目標を達成するための3つの目標設定テクニック」「現役東大院生3人が書いた すぐに実践できる!勉強の質を3倍にする3つのテクニック」「現役東大院生3人が書いた 誰でもすぐに頭の回転が3倍速くなる3つのテクニック」の続きで「決定版!受験の教科書~子供編~」と並び4、5作目にあたります。
とはいっても、前編、後編のような形ではなくそれぞれ独立して完結しているため、どれか1冊を読むだけでも、大変満足していただける作品だと自負しております。
さあ、冒頭でもお話ししたように受験は失敗したら100%本人の責任ですが、周りの誰かが100%合否に関わることができます。
本書は、私たちの塾講師や家庭教師の経験、さらに心理学も組み込んで作り上げたものです。
そしてなにより、ついこの間まで受験生だったため、子供の気持ちを理解しています。
正しい受験や勉強の知識を探すのは、あまり簡単なことではありません。
それが10代となるとなおさらです。
最近の子供は1年で10冊も本を読まない人がほとんどでしょう。
だからこそ、受験生には合格へと誘導してくれる親や指導者が必要なのです。
正しい知識を探ことが簡単でないからこそ、知識を伝えてあげるだけで周りより圧倒的優位に立つことができるのです。
そして、本書は受験生のためだけの本ではありません。
もちろん親や指導者としての立場から、受験生を正しい方向に導くための知識を身に着けることはできます。
しかしそのためにも、まずはあなた自身が受験は厳しいものではないこと、人生は意外とうまくいくということを改めて認識しなおすことが必要です。
子供に無限の可能性があるだけでなく、あなたにも無限の可能性が眠っているのです。
受験を通じ、子供の夢を叶える手伝いができたなら、次はあなたが夢を叶える番なのです。
子供の成長を後押ししながら、あなたも一緒に成長しましょう。
成長していく親を見て、子供もさらに成長し、勇気をもらえることでしょう。
本書は、受験について中心的にお話ししていますが、少し視点を高くもつだけで、ビジネスや、ひいては人生において、役立てることも可能です。
読む人が親でも、教師でも、ビジネスマンでも受験生でも。
今のあなたに必要な知識を必ず吸収できるはずです。
(このことは、すべての本に言えることなのですが・・・)
なので、子を持つ親や、指導者としての立場にいる人以外の方も、ぜひ最後まで読んでみてください。
さて、私の著書をいつも読んでくださっている方には耳にタコができるような話になってしまいますが、重要なことなので何度も言わさせていただきます。
皆さまに知っておいてもらいたいことがあります。
勉強は才能ではありません。テクニックを知っているか知らないかなのです。
私たちが東京大学に入れたのも、生まれながら勉強の才能があったからでも、人一倍努力したからでもありません。
「運」です。
学校では教わらない、勉強以外の勉強に対する知識、例えば、目標設定テクニックやモチベーション維持、勉強に対する姿勢、スケジュール作成など、たまたま知る機会があっただけなのです。
自分で考えた部分もありますが、基礎はやはり「運よく知った」だけです。
勉強が得意な人と苦手な人の違いはこの程度しかありません。
基本的には「出会い」です。これは人や本、ウェブページなどあらゆるものとの出会いのことです。
本書も、あなたにとって素晴らしい「出会い」となるように心を込めて執筆いたしました。
もしも読者が学生ならば本書を読むことで、おそらく志望校に入れるでしょう。
もしも社会人の方ならば、英語や資格の勉強等がいままでよりはるかにはかどることは間違いないと思います。
途中で飽きることなく、最後まで読んでいただけるように、なるべく無駄な言葉を省いて、シンプルで分かりやい本に仕上げました。
そのためボリュームとしては他書と比べると少しライトなものになります。
しかし、本書は、要点をまとめ、読むだけで知識を吸収しやすく、すぐに実践で生かせる様々な工夫を行っています。
なので普段本をあまり読まない人でもすらすら読めるはずです。
「空いた時間にパッと読めるが、読了感が高くすぐに実践できる本」これが私たちの目標です。
本書を読み、気に入っていただけたら是非筆者の他の本も読んでみてください。そしてなるべく多くの方に紹介してほしい。
という無駄な一文を書いてしまったところで、読者様の貴重な時間をいただいているのです。早速本文に入っていきたいと思います。
「勉強しなさい」と一度言う度に子供の成績は下がる
冒頭でもお話ししたこの文章。
そして、おそらく読者の9割以上が過去に言われた経験があるのではないでしょうか。
この章に関しては、まず大前提として、以下の2つの知識を再確認しておきましょう。
ブーメラン効果
心理的リアクタンス
ブーメラン効果という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
簡単に説明すると、あからさまに説得されればされるほど反発し、最初の行動を強める傾向があるというものです。
あなたも子供のころ、親に「勉強しなさい」と言われれば言われるほどやる気をなくし、意地でも勉強しないぞ、と思った経験が一度はあるでしょう。
つまり、人は強制されても決してやる気は起きません。なぜなら、人は自分の行動は自分で決めたいものだからです。
実際に、いくつかの大学を調査した結果、子供のころ「勉強しなさい」と言われた記憶がほとんどないという人は東大生に最も多かったようです。