新選組、無言の墓碑銘
★★★★★
一見して非常に薄い本に思えるが、内容の重さは計り知れない。
著者の膨大な労力を感じる本。
あらゆる記録に残る、新選組の全隊士を一人一人、
生没年月日、入隊時期、階級、出身地、所属、剣の流派と
その活躍人生を淡々と記した事典です(写真が現存している方は掲載されている)。
なお、加納想三郎といった、伝説や創作のみに残る人物は収録されていません。
ガイドとありますが、これはもう墓碑銘に近い。
中には本当に、名前しか残っていない方もおられるのだ。
その一人一人に人生があったのだろうと思うと感慨深い。
特に、箱館の弁天台場で降伏した平隊士の殆どが
釈放後、消息不明になっているには胸が詰まった。
どんな思いで、彼らは明治の時代を生きたのか―。
一人一人の名前を読んでみる。淡々とした記録に忘れ去られたドラマと時の流れを感じる。
各年代の幹部の組織図、隊士の変名などの一覧表もあり、資料性高し。
新選組を知りたいと思っている方は、是非読んでください。
近藤、沖田、斉藤、永倉、山南、原田、源さん・・・そして土方、
あなたが好きな著名な人にも関わった無名戦士の墓標でもあります。
有名無名に関係なく
★★★★★
新選組に所属していたであろう人物について、ここまで沢山の人数分を調べるのは大変な作業であっただろうと思われます。
ガイドとして紐解くのもよいが、他の新選組の小説を読む時の参考にそばにあると、もっと新選組隊士を深く理解できるかもしれません。
いつもそばに、新選組
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なんと400名以上の隊士が紹介されています。名前(別名も)、生年月日、没年、役職、出身、剣術流派まで一人ひとり調べられるだけ調べられたデータが載っています。
もちろん、平隊士の方々などはデータが少なく2行くらいしか記載のない方もいます。また、有名隊士のデータは本のサイズの都合上他の本と比べれば物足りない感は否めません。しかし、それを補って余るだけの「量」がありますし、それはすなわち「質」があることを指しています。
私はこの本を一生大切にしていきたいと思っています。
頭が下がる逸品
★★★★☆
薄い文庫本である。「へ〜」っていう感じでぺらぺらめくる。ふと思う。これはどのようにして作ったのであろうか?これは大変な作業がなされた結果であるまいか?このデータベースはちょっとやそっとではできまへん。頭が下がります。それと、本題に入ると、近藤、土方だけでなくちょっと加わり、そして静かに去っていった隊員も結構いたということが分かる。それぞれが時代の変化に対して自分なりの道を模索していた若者がいたということも分からせてくれる。
以外と...
★★★★☆
私は分厚いB4サイズ位の本を想像していたので、
届いた時は多少驚きました。
薄い文庫本サイズで、
他の本の資料感覚で鞄に入れる事ができます。
又、驚いた理由はそれだけではなく、
薄い本の中に凝縮して隊士のことが書いてある事です。
近藤局長や土方副長に至っては顔写真まであります。
結成時のメンバーから
函館時のメンバーまでかいてあるので、
知らない隊士をちょっと調べるのに便利です。