きのうの星屑に願いを
★★★★★
何とも感動させられました!700年前に幽霊にされて、その怒りと恨みにこちこちに固まっていたケンドリックが、ジュヌヴィエーヴの優しさと勇気によって人間(?)らしさを取り戻していきます。そして奇跡が起きて・・・!この本、文章がとにかくおもしろい!二人のやるせない気持ちを描くときはシリアスに、うまくいっている時の状態は明るく楽しく、読んでいてニヤリとする書き方です。また、執事が最高!思いやりがあり、まじめな顔をして真剣に二人を思いやっているのがよくわかるし、この人、いいひと!と感じます。私は読みおわって、ホッとできる本が好きなので、この本はいいですね!同じ作者の“わたしの黒い騎士”を読んでとても気に入ったので、そのスピンオフとしてのこの本を読みはじめたのですが、“わたしの〜”と同じくらい気に入りました。ホッとしたい人にはおススメです!
軽く、ロマンチックなラブストーリー
★★★★☆
「わたしの黒い騎士」にも出てきたアルテインのケンドリックが主人公で城に住む幽霊になっています。自由になりたい為に、城にやってきたヒロインを脅し、おびえさせますが、ヒロインも負けじとケンカする様子はコミカルです。
ディズニー映画の様な夢のあるロマンチックなストーリーですが、「わたしの〜」の様な内容の深さや感動・・といった要素は薄いです。ひたすら軽くサクサク読めるお話でした。夢のあるストーリーに癒されたい人にはお勧めです。
ただ、ヒーローのインパクトが少し薄かった所が残念です。クリストファーやコリンと比べると際立った魅力があまり感じられませんでした。
ちなみにコリンが登場します。(ほんの少しですが。)その他に彼の家族や、「月と〜」の主人公二人の最後の様子等も語られているのでチェックしてみるのも面白いかもしれません。個人的にはジェイソンのエピソードが好きです。彼が主役の話が読みたい・・。