六百ページを一気に読み切り、もう一度ゆっくり読み返しました。きっと主人公コリンは、男が男に惚れられるタイプでしょうね。剣の腕はピカイチで賢い。だれも賢いなんて書いていないけれど、賢しく考えてごちゃごちゃヒロインとの溝をつくってしまう男よりずっといい。それに、めんどうなことは、明日考えようというところも、いいな。ヒロインが継母と対決するとき、コリンがヒロインにかける言葉に感動しました。ロマンチックな恋人にはなれないけれど、夫や親友、父親や上司でもいいだろうな。

本が届いたとき、まずその厚さにのけぞりました。読み始めたのですが、ううーん、終始いらいらしてしまいました。
好みの問題かもしれませんが。前作を読んでいないのですが、ヒーローはすごく良かったです。いい味出してるし、無骨さも、可愛さも、優しさも、不細工で臭いかもしれませんが、すごくいいキャラで楽しいのですが、ヒロインが、どうも･･･。
極度の被害妄想で、自己中心的で、（ヒーローにあれだけかまってもらって、守られて、その優しさを見て、それだけ恐がれるのか？と不思議になるくらい。）後ろ向きで、逃避傾向にある、どうにもいただけないヒロインに思えてしまいました。
ヒーローに対して心を開くまでのページ数があまりに長すぎて途中何度読むのをやめようかと思ったことか。このままやめたら、あまりにヒーローがかわいそうすぎると読み進めたのですが。きれば後半の悪役とのやりとりや、二人の心が通じてからの話にページ数をさいて欲しかったなあと思います。このヒロインにこのヒーローはもったいないのでは？と思ってしまいました。風呂嫌いなのはお似合いなのかもしれませんが。

「わたしの黒い騎士」でいい味出していたコリンの登場です
大事に取っておいて　ゆっくり読めるときに読もうとしまっておいたのですが　ついに読み終わりました　放蕩者が多いなかで　こんなに不器用で奥手なヒーローも珍しいですよね
いまどきのどぎついHOTなシーンはありませんが　逆にいい感じでした
ジェイソンもかっこよくなってこの先も期待大です

ロマンス小説の異端児、醜くて臭いヒーローです（笑）

私は前作でコリンがお気に入りだったので、わくわくして読みましたが…。
やっぱりお風呂にはあまり入らないのですね。
ヒロインもお風呂嫌いみたいなので、お互い気にならないのでしょうかね…。

それはさておき、物語はコメディタッチで面白かったです。
ヒロインはヒーローの元婚約者。バーカムシャーの殺戮者との結婚を恐れて逃げ出したのに、運命のいたずらでなぜかヒーローの下で働くことになってしまいます。
正体がばれたら殺されると怯えるヒロインと、ヒロインを立派な男に育て上げようと意気込むヒーロー。

それとジェイソンが前作より大人になっているのがすごく嬉しかったです！
瑞々しい魅力はそのままに、落ち着きと余裕が出てきたような。

他はもう少し主人公たちに恋の色気があると良かったと思います。
尊敬と信頼が芽生えてくるのは感じるんですが、恋愛感情というのはちょっと薄かったような気がします。

色々な本を読んできましたが、ロマンスどっぷりな本には興味がなかった私。

が・・・何気なく手に取ったのがこの本
一気に読みました！　なんで今までこの面白さに気づかなかったのって気持ちでした。
確かにロマンスシーンは激しくないですが、ヒーローとヒロインの心の変化や、周りの人達の描写がしっかり描かれていて、読み終わった時にはホンワカした気持ちが・・・・

ホットなシーンを期待されてる方には向かないかと思いますが。
最初の頃はあまり素敵に見えない主人公達が、どんどん魅力的になっていき、もう次の翻訳をひたすら待っています。毎月新刊チェックかかせなくなってしまいました＾＾；