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リア王 シェイクスピア全集 〔28〕 白水Uブックス

価格: ¥945
カテゴリ: 新書
ブランド: 白水社
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家族愛 ★★★★★
本書はマクベス、ハムレットに続いて読んだのですが、シェイクスピアを読み慣れたためか、一番読みやすかったです。

内容は…悲しすぎる…。泣きはしませんでしたが、胸が裂ける思いでした。たぶん、子供がいなかったら、こんなに気持ちにはならなかったろうと思います。

なかでも、考えさせられたのは「父親」としてのリア。私の表現力ではうまく書けませんが、老齢になって衰えを感じはじめたさなかに、娘達の遅れて来た反抗期。見せかけだけの「良い子」に満足し、本心を知ろうとするどころか、本心を偽るようにしむけている。

こんな親にはなりたくない。何かを取り繕っている家族…もはや家族ではないのかもしれない。。。
四大悲劇のリアリズム。 ★★★★☆
世界的に有名な戯曲のうちの一つ、シェイクスピアの四大悲劇。
エンディングがあまりにも悲しすぎると言われ、何世紀にもわたって批評されてきたのはもはや書くまでもないだろう。
悲劇的終わり方の方が現実的だとされる昨今の方が、むしろ評価される作品かもしれない。
シェイクスピアの詩の美しさの日本語化がかなり努力されている作品でもあり、好感がもてる。
リアルで悲しいが、素晴らしい出来栄えの戯曲だ。
読めば読むほど・・・ ★★★★☆
四大悲劇の中でも、悲しく難しい話だと思います。親子の愛情と裏切り、リア王と3人の娘の主筋と、グロスターとエドガー・エドマンド親子の副筋、非常に凝った筋になっているように感じました。リアとグロスターは立場、状況は違っても親子の情に関する悲劇という点では同じであり、盲目になることがどんなに怖いことかという事をわからせてくれます。
始めは、道化のセリフなども難しく、何を言っているかよくわからなかったりしました。しかし、読み進めていくうちに道化の言いたいこと、なぜリアがそこまで狂気に陥ってしまったのか、エドガーが何故狂気じみた乞食に変装するのかなど・・・徐々に理解できるようになりました。
小田島さんの訳は、このような非常に難しい作品でも、わかりやすく訳されているので物語の中に入り込みやすいです。
また、道化のセリフ、狂気乞食に扮したエドガーのセリフなどは特に面白く訳されているので、非常に読みやすく、そして何度でも読んでしまいたくなる本です。是非、リア王を読むなら小田島さんの訳で読んでいただきたいです。
老いない人 ★★★★★
中島「恵子ちゃã‚"、リア王。いよいよ、リア王。」
恵子「なにが、リア王。」

中島「ã"の話には自分なりの結è«-みたいなものがなかなか出せなくて、ってäº'うか、さわりたくないってäº'うのが正ç›'なとã"ろ。老王リアが王から単なる老人になるや否や、娘らã‚'ネリルとリーガンは手のひらè¿"ã-の邪æ°-扱い。末娘コーディ-リアは言è'‰ã«å‡ºæ¥ãªã„æ„›æƒ...表現の幼さから、不実だとリアに決め付ã'られて追い出される。さらには、彼女ã‚'かばった忠臣ケントまでもが追い出されてã-まう。リアには王とã-ての奢りがあったã‚"だよね。」
恵子「リアã‚'本å½"に愛ã-ていたのは追い出ã-た二人だったのにね。リアは娘らによって失われていく威厳とコーディ-リアに対する無念さでだã‚"だã‚"壊れて行っちゃうのよね。かわいそう。」中島「僕もどã‚"どã‚"å¹'老いていって、最後にはå¿...ず死がおとずれる。たぶã‚"恵子ちゃã‚"も。僕は死ぬã"とよりもå¹'老いていくã"と、定å¹'退職ã-てä¸-の中から邪é­"にされ、だれかに面å€'ã‚'かã'て、ç"Ÿãæ¥ã‚'かくような老人になるã"とã‚'恐れるã‚"だよね。」

恵子「リヤ王、それだã'?最è¿'の中島さã‚"の話って、なã‚"か心理学で終わってて”だから”のå...ˆãŒè¦‹ãˆãªã„のよね。」
中島「もー厳ã-ã‚"だから。じゃ、中島ちゃã‚"の”だから”のそのå...ˆã€‚

人é-"は時é-"の経過のために老いるã‚"じゃなくて、死にè¿'づく恐æ€-から老åŒ-するã‚"だってäº'っていた人がå±...たã‚"だã'ど、そã"にæ•'いがあるã‚"だよね。死はだれにでも訪れる平等な行事なã‚"だ、だからå-ã'å...¥ã‚Œãªã•ã„。そã-て、死や老いるã"とへの恐æ€-ã‚'å...‹æœã™ã‚‹ã"と。さらには、人é-"に根ã-!すå...¨ã¦ã®å¦å®šçš„な感æƒ...、たとえば、ä»-人に対する恨みや嫉妬、ã"れまでの過ちに対する後æ‚"の念、将来に対する不安や現状に対する不満、ã"ã‚"なæš-くてç '壊的な感æƒ...から一切自ç"±ã«ãªã‚‹ã"と。

そã-て、建設的な精神で明るい未来ã‚'確信するã"と。そã-たら、人はæ-¥ã«æ-¥ã«ç¾Žã-くなって行くã‚"だって信じたいね。死ぬ時には一番きれいな身と心で一ç"Ÿã‚'終えるã"とが出来るã‚"だよ、きっと。恵子ちゃã‚"の目じりのシワもç¬'é¡"といっã-ょにお出まã-だから、僕にはきれいになってる証拠に見えて、é­...力的。僕も白髪が目立ってきたã'ど、なかは益ã€...美å°'å¹'。」

恵子「私、シワなã‚"かæ°-にã-てないもã‚"。で。」
中島「お次は、中島ちゃã‚"の本æ-¥ã®å‡ºè¡€å¤§ã‚µãƒ¼ãƒ"ス行きます。」
恵子「勝手にどうぞ。」
中島「è...¹ãŒè†¨ã‚Œã‚Šã‚ƒã€èº«ã«ã‚!‚なるã'ど。è...¹ãŒç«‹ã£ãŸã‚‰ã€ãƒœã‚±è€äººã€‚
真剣と深刻は似て非なるもの。一ç§'たりとも深刻になるå¿...要無ã-、
四å...­æ™‚中も真剣に、明るく楽ã-い夢ã‚'追う。

どã‚"なに絶望的に思えても、無理だの不満ã‚'言わなã'りゃ、終わりはつねに王冠です。
恵子ちゃã‚"、æš-いæ°-分になった時には、好きな人のã"と考えるといいã‚"だよね。・・・・。」
恵子「ã‚"、誰のã"と考えてたの?」
中島「ã‚"もー、知ってるくせに。恵子ちゃã‚"は?」
恵子「ひみつ。」
中島「そ。」