盛り上がってきましたねー
★★★★★
人王アークがいよいよ動き始めた。
カルノはお父さん(レヴィさん)とシェーラに守られ、イブキはキャラ変わってアークの所からやってきた来訪者に対して「俺の獲物」宣言するしで、端から見ると一致団結ファミリーとなってきたかんじがすごくよかったです。「カルノを守るの章」ってかんじでした。
レヴィさんの変わらずにイブキやカルノを守ろうとしている様子も、なんだかシリアスになってきた中でも暖かく感じました。いいお父さんぶりです。
援護者シェーラとカルノも姉弟みたいな喧嘩友達になっちゃって、見ていて楽しかった。二人の過去話しも気になる所です。カルノ、過去に意識が引っ張られて危ないシーンもあったので、不安定な今の状況がどう影響するのか気になります。シェーラ誕生の秘密、カルノの過去、次巻で明らかになるのかしら・・・
人は皆、自分を探している
★★★★☆
「アエトニキ事変」、その言葉の真に指す場所はまだ不明ですが、
とにかく少年魔法士の第12巻です。
この作品は、常に「自分とは何か」「自分と他者をわけるものは何か」
を繰り返し深く考察していると思います。稀有な力を持った少年たち、
魔法使いたちの、己の力に惑い迷い苦しみながらも進んでいく過程が
ここにあります。
当巻では、レヴィやラフィトウの力、人王アークの力の破片が出てき
ますが、そのすべてがまだこの「事変」はまだ始まったばかりである
ことを示しています。まだ真の力を見せないキャラクター達、そして
隠れ家で蘇っていく主要キャラクター(カルノ・ヒュー)の記憶。
謎がますます深まるこの巻は、次巻への期待を大きくさせてくれます!