インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

擬態うつ病 (宝島社新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 宝島社
Amazon.co.jpで確認
林氏はほんとうにドクターか ★☆☆☆☆
私はうつ病ではないし、まして擬態うつでもない。林氏の普段の言行は不自然に感じられる。
ネット上のメール相談だけで「あなたは精神分裂病だ」などと診断しているが、これが医師として非常識なのは
明らかだ。このような方法で診断を下してはならないという認識を持ちえない者がはたして医師かどうか疑わしく
、彼の文章を読めば読むほど、林氏が「擬態医師」である可能性は高いもの感じられる。なぜ医学誌に書かないのか。
なぜ勤務地を明らかにできないのか。なぜ医師として通常の手段を取らないのか。なぜ素人の間では有名なのに
専門家の間では無名なのか。林氏自身がメガロマニアなのではなかろうか。そんな風に感じられる。
なんで鬱病だけで障害年金がもらえるんだよ? ★★★★★
久々に読んでスカッとした本。正真正銘、心の病で苦しんでいる患者さんたちがいる一方で、擬態うつも確実に増えてきている気がする。アスペルガーと診断され、新薬を最大量投与され、日々食欲の減退に悩む私としては、うつ病しか持っていない患者(デイケアにかなりいる)は「普通の人」にしか見えん。

正直、うつよりも重篤な先天的疾患(統失・自閉)に言わせると、うつ病・神経症圏って、本来、多額の税金で援助しなくてはならない「障害」なのだろうか?と思う。「なんで鬱だけで年金もらえるんだよ?」と思う。これはデイケアに4年通ったあとの私の率直な感想だ。

病気になったら、普通は自費(3割)で病院へ行って治す。メンヘラだけは公費負担制度があるから、内科や外科の患者さんのように3〜10割の自己負担が免除されている。

うつ病は感じがよく、集団適応性が高く、優秀な男女が多い。この国の福祉・法律・制度のこともあっという間に調べ上げてしまって、「使える制度は全部使ってしまいましょう」という人が役所に殺到する。ゆえに「うつ病で、年金受給中で、自立支援医療費適用でカウンセリングまで全額無料で、大企業のお仕事も病欠2年目・・」でおうちで毎日しっかりした長文のブログを更新している・・という「自称うつ」がネット界で散見される。(本当に鬱病で、しっかりした長文を書くのはかなり不可能だが・・。)

うつ病ごときに税金をあれだけ投入し、本来、自立が困難で、税投入が不可欠な「統失・自閉」ゾーンの人が何にも制度について知らなかったりする(バカが多いから)。知らないから制度をうまく利用することができず、本物の統失なのに無年金の人もかなり存在する。これまで何人もそういう人に会った。

そのあたり、障害・症状の重篤さよりも「病者の事務処理能力(IQ)」によって、もらえる額が上下するのはどうなの。知的障害者でも全員が障害年金もらえて医療費無料にならないでしょ。鬱病は病気。障害じゃない。
一般人と抑うつ状態の病人は読まない方が良い。新書で出す内容か疑問。 ★★☆☆☆
抑うつ状態の病人 及び 一般人は読まない方が良い。一般人が読むと誤解する可能性が大きい。
他のレビューにもあるように「やはり怠けなんだろう」という偏見を助長、若しくは「自分は怠け病なんだ」と誤解する可能性がある。

著者の真意は(たぶん)「”うつ病”なる診断を簡単にしてよいのか?抗うつ薬が効く”うつ病”とそれ以外(著者の言う”擬態うつ病”)は分けるべきだ。そうでないと何時までも治らない”うつ病”が蔓延する。」というものであり、これはあくまで”医療関係者”に対して警鐘を鳴らしていると理解する。

病人としては医者が「うつ病」というならそれに従うし、”抗うつ薬”を処方されたらそれを飲む。病人にとっては、病因はどうでも良くて、とにかく症状が治ればよいのだから。

そういう意味で、一般人が読む”新書”で出すべきものかどうか、疑問に感じる。
医学誌に投稿すればよいのだから。WHATは理解できるが、HOWとWHOが失敗しているのではないか。

また、新書の限界、一般人が読んで理解できるように、ということだと思うが、言葉足らずの面が非常に大きい。

但し、”DSMやICDの分類をある程度分かっていて、抑うつ状態を生ずる病気がいわゆる(内因性の)”大うつ病”以外にも様々に存在する”ということが分かっている上で読むにはまあまあ良い本だと思う。
二分法の誤りに陥った本 ★★☆☆☆
「本物のうつ」と「擬態うつ」を区別し激増する後者の非常識な言動に対する汚名から前者を救おうという精神科医による本。
ただし一般的理解と著者の個人的見解はかなり異なるので鵜呑みは危険です。

私も十五年来の通院歴を持つ「擬態」患者です。診断名も以前は「うつ状態」とか「抑うつ神経症」でしたが、最近は「うつ病」です。これは誤診などではなく、操作的診断法が普及したためだと思っています。
 本書を読んで不審に思った点は多々ありますが4点ほど。

 まず著者の言う「自称うつ病患者」などいないということ。主治医が「うつ病」と診断した以上「うつ病」です。著者の言う「本物」より「うつ病」と定義される範囲が広いのですから仕方ありません。病因論はその次の段階、医師が治療方法を検討する際重要ですが、これも作業仮説にすぎず治療を行っていく過程で棄却されたり結局病因を特定できないことも多いでしょう。著者は操作的診断法に批判的ですが病因に固執する不毛を回避するメリットもあるはずです。

 次に「本物」であるか否かの基準が抗うつ剤が利くかどうかにあるという点。
患者のうつの程度、経過、病因は様々であり、心因性、内因性とも判定困難な人も多いでしょう。これに対し本書の判定方法はあまりに乱暴ではないかという疑問があります。著者は説明として神経伝達物質異常モデルを持ち出していますが、このモデル自体抗うつ剤の作用メカニズムの検討から導出されたもので一種の循環論法です。つまりそれ以外の原因によるうつ病という可能性は検討されていないのですから。

 3つ目は「本物」以外のうつの悩みは自然な悩み、自力で乗り越えるべき悩みであり医療が介入しない方が良いとの見解です。
「擬態」の中には職業生活や結婚生活の破綻をはじめ、苦境に立っている方が多くいます。
悩んで来院した患者に対し、何もしないのか?倫理上問題があるように思われます。
2つ目の問題とあわせるとうつの患者の大多数が治療の必要なしということになってしまうんですがね。

 4つ目に読者の自己判断を禁止していない点。DSMを批判したくだりでチェックリストとともに「これなら素人でも一応診断できる」とありますが、この本だけ読んだ人が家庭や職場で自己流のラベリングを始める危険性は想定していないのでしょうか?あまりに不用意な記述です。


以上この本を読まれる方は必ず他の著者による一般的な解説と併読されることをおすすめします。
身の回りに「自分はうつ病」という人がいる人が読んだ方がいい本 ★★★★☆
著者の造語による「擬態うつ病」=うつ病もどきと、医学的にも真の「うつ病」との違いを、「擬態うつ病」の多数の事例と比較することにより、真の「うつ病」とはこういうものというのを説明した本です。しかし、詐病も含む現代病とも言える「擬態うつ病」”患者”が何故こんなに増えてしまったのかという社会的背景も説明・分析していて興味深く読みました。自分の親族、或いは友人、また会社の同僚などに「自分はうつ病だから(だから自分を大事にしろ)」と主張する人に悩まされている人が読むと、その人に対する対応など参考になるかと思います。
しかし、他のレビューでも指摘されていますが、この本の最終章では「真のうつ病とは何か」「真のうつ病を完治するには」について述べられていますが、これは真の「うつ病」患者の人が読むとかえって症状を悪化させるのではないかと感じました。
また、この著者は「うつ病」を「心の風邪」扱いすることに反論されていますが、本の末尾で広告されていたのが、まさしく「うつ病は心の風邪!」と主張している本(出版社は同じ、著者は別人)で参りました。出版社はこう言う点にも気を配って欲しいと思います。