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「都市再生」を問う―建築無制限時代の到来 (岩波新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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ダイアログ性があればよい本になるのですが… ★★☆☆☆
この本の要旨は簡単です。小泉内閣(もしくは橋本内閣辺りから)は建築の制限を取っ払ってしまった、
それに明らかに地方を切り捨て都市中心の政策になっている。結果、(地方はどうしようもない…ちょっぴり触れ)
三大都市圏には高層ビルが林立している。ということです。

最初、東京の高層ビルの林立状況を一つ一つ説明していく。六本木ヒルズであったり、マークシティであったり。
で、小泉内閣のひどい政策ぶりを非難していく。

私自身、高層ビルはきらいです。ビル酔いするし、山は見えないし。六本木ヒルズも「何?」って思ってしまう

人間です。それに、小泉内閣の都市政策が建築バブルに頼りっきりの景観無視のもの、という認識もある。
けれども、この本は、批判を積み重ねていくだけで、じゃあ、その根底にある経済問題は何なんだろう。
どうしてこのような政策を採ってしまっているのだろう。例えば都市景観の意識がやや薄めなアメリカはどうだろう。

都市景観の意識が強いヨーロッパはどうだろう。といった掘り下げや対照が希薄なために飽き飽きしてきてしまうんです。

私はいつもマーカーやペンで塗りたくったり書き込みや要約をしたりしながら新書を読むのですが、
一度も引かずじまいでした。

もっとこうだからこう、というベクトルを示し、こうじゃなかったらこう、という対照をし、なぜこうなのか、
という洞察をし、と気を使って欲しい。批判批判ではダイアログが成立しない。結局どうすべきなんだろう。
言っていることはたぶん間違っていない。だから、丁寧な議論をして欲しい。著者の前著の話をされても困る。
新書の失敗の典型を行ってしまっている気がします。

残念ながらやや一面的・・・ ★★★☆☆
日本の都市計画の状況、背景、問題点はよく分かるが、その問題をほぼ政府や財界の責任に帰してしまうかのような主張は、やや一面的であろう。仮に百歩譲って筆者らの指摘する通りであるとしても、では「今のような都市のあり方でいいのか?」という疑念は拭いきれない。筆者らはあるべき姿を市民に委ねるべきであるとするが、果たしてそれで問題は解決されるのか?そもそも市民なるものは決して一枚岩ではなく、利害を相互に異にしているのが現状であろう。筆者らのいう市民は、あくまで「現在都市に旧来から居を構えていてその生活を変えたくない人々」と限定されるべきではないか。

こうした問題点の当然の帰結として、本書では、以上のような一部の市民の既得権擁護かと見まごうような主張が随所で展開される。「土地の所有には義務」が伴うのであれば、美しい街並みを保持する義務と同時に、多くの人間が生活しやすい環境作りに協力する義務が生じるはずであろう。

街並みの美しさ以前に、老人、子供、妊婦がまともに歩けない異様に狭く入り組んだ道路、慢性的な交通渋滞、遠距離通勤を余儀なくされている勤労者世代などなど、とても先進国とは思えない日本の現状がある。また、欧州の街並みの美しさは市民の生活の利便性を犠牲にして成り立っている面が多分にあり、市民の中にも不満があることも忘れられるべきではない。いずれにせよ、以上のような日本の現状を改善する上では、ある程度経済原理に則った大規模開発は不可避ではないのか?

都市の再開発は、ともすれば経済至上主義、開発至上主義とのレッテルを貼られかねないが、同時に多くの市民に生活上の快適さや利便性を提供するものであることも考慮すべき必要があろう。こうした点をふまえた上での様々な利害関係者間の合意形成メカニズムと現実的な都市計画の提示を、今後の筆者らの著作に是非期待したい。

「問題となる構造への洞察」「解決方法提示への踏み込み」をより期待したく・・・。 ★★☆☆☆
都市の再開発をめぐる様々な事象、そしてその背景にある動きは理解できる。

しかしながら、現状の動きを問題と捉え、その解決を提言する書としては、もう一歩、根底に近づく踏み込みが必要ではなかろうか?

再開発される当該地区住民の方でも、その再開発に賛成(勿論不満な部分はあれどもそれを譲って賛成)した方は少数派ではなかろうし、またその再開発後の住宅/商業物件から恩恵を受けている人々も少なくないはずである。
(でないと、当該再開発が成立するわけはない、と考えます。)

とすると、解くべき課題は「よりよき再開発を行うにはどうすればよいか?」ということであり、そこでは、「住民間の対立」「再開発によって恩恵を受けるであろう周辺住民/新住民」の存在も真正面から捉え、よりよい再開発のためにどのように意見を汲みいれ合意につなげていくか、というスキームの提示が必要なのではないか? また、筆者が指摘する「政府」「財界」の行動に関する問題点も、そのスキームの中で抑制できるような提言が欲しい。

財力も発言力も比較的豊かな”市民”ばかりで構成されるコミュニティならともかく、少なからぬ再開発のコミュニティは、「自らの反利益であること」に対して行動するための時間も財力も決して十分とはいえない人々が過半であるのではないか? 筆者の意図を自分なりに汲んであえて記すならば、そういったことを踏まえた「有効、有意義かつ実現可能なスキーム」の提言が欲しい。

都市政策の迷走 ★★★★★
æ-¥æœ¬ã®éƒ½å¸‚æ"¿ç­-の無ç­-振りã‚'示すのに、“常に上がる容積率指定”というのがある。すなわち(æ"¿æ²»ãƒ»è¡Œæ"¿ãƒ»å­¦è€...とも同罪なのだが)、バãƒ-ル期は「オフィス・住å®...の供給ã‚'å¢-やせば地価は下がるのだからæ"¿ç­-的に容積率ã‚'上ã'なくては」と、不況期には「オフィス・住å®...供給ã‚'å¢-やせば景æ°-が好転するのだから容積率ã‚'上ã'なくては」と。いかに都市æ"¿ç­-がいい加減なものか!

ï¼'999å¹'の経済戦略会議のç­"ç"³ã§ã¯ã€ã€Œæœ€ã‚‚重要なã"とは不動ç"£è‡ªä½"の収益性ã‚'高めるための大規模かつ総合的なスキームã‚'構築するã"とである。(中略)不動ç"£ã®æµå‹•åŒ-・有効æ'»ç"¨ã‚'図っていく戦略的è¦-点が欠かせない」となっているが、è'-è€...はさまã-まな人ã€...が住み、æ­'史的・æ-‡åŒ-的・社会的な存在であり、長期的でæ°'主的なè¦-点と手続きでè!€ƒãˆãªã'ればいã'ない都市ã‚'、バãƒ-ルの処理に使おうとã-ていると批判ã-ている。

私も、土地のå...¬å...±æ€§ã¨ã¯ï¼'面性があり、経済原理からすればそれは「不況脱出のために不動ç"£ã®æµå‹•åŒ-・高度利ç"¨ã‚'図っていく」ã"となのだろうが、市æ°'å'からすれば、住æ°'一人一人のå±...住ç'°å¢ƒã‚'豊かにするために土地市å 'の自ç"±ãŒåŽ³ã-くコントロールされるã"とであると考える。そうã-た観点からデザインされた都市が、æ-¥æœ¬ã«æ'»åŠ›ã‚'与えるã"とで、土地に頼らないæ-¥æœ¬å†ç"Ÿã®ã‚¹ã‚­ãƒ¼ãƒ ã¥ãã‚ŠãŒã©ã†ã-たら出来るのか、各人が考えるå¿...要があると強く感じた。

余談だが、平成ï¼"å¹'度に創設された教ç§'書的には「ç"»æœŸçš„」とされる「市ç"ºæ'マス」も、「バãƒ-ルでまちがズタズタにされて、国とã-てもまちづくりの計ç"»ã‚'示せといわã-ると負えない状!況になった」という背景ã‚'解説ã-ていたり、è¿'å¹'の法æ"¹æ­£ã®â€œçœŸå®Ÿâ€ã‚'推測する上でも興å'³æ·±ã„(平成ï¼"å¹'都計法æ"¹æ­£ã¯ã€â€œè¦åˆ¶ç·©å'ŒãŒã‚‰ã¿ã§ãªã„” まちづくりの観点から意å'³ã‚'持つ重要な事é ...が多数制定されたが、ã"の裏には、äº"十嵐氏らが中心となってå-りまとめた都計法æ"¹æ­£é‡Žç­"案等へのé...æ...®ã‚‚あったのだろう)。

都市政策は日本では不毛か? ★★★★★
 バãƒ-ルå'©å£Šå¾Œã®æ™¯æ°-回復ç­-とã-て、建築制限が緩å'Œã•ã‚Œã€ä½æ°'の意思とは無é-¢ä¿‚に、オフィスãƒ"ル・マンションがæž-立ã-ている現況ã‚'批判的に分析ã-た警ä¸-の書である。è'-è€...が指æ'˜ã™ã‚‹ã‚ˆã†ã«ã€æ-¥æœ¬ã®å¤§éƒ½å¸‚では景観ã‚'無è¦-ã-てé-‹ç™ºã«èµ°ã‚‹å‚¾å'がある。また、æ-¢å­˜ä½æ°'の理解ã‚'十分å¾-るメカニズムに欠ã'ているような面もある。ただ敢えて言えば、規制緩å'Œã§éƒ½å¿ƒéƒ¨ã§ã‚‚マンションがå...¥æ‰‹ã-やすくなり、住æ°'がå¢-えているã"とも事実であり、ã"れã‚'é-‹ç™ºè‡³ä¸Šä¸»ç¾©ã¨æ-­ç½ªã™ã‚‹ã ã'では一面的であろう。

 æ-¥æœ¬ã«ã¯ã¾ã¨ã‚‚な都市æ"¿ç­-がないが、ã"れはæ-¥æœ¬ã«ãŠã'る真の地æ-¹è‡ªæ²»ãŒãªã„ã"とと裏表のé-¢ä¿‚にある。住æ°'ã‚'都市æ"¿ç­-に引きずり込ã‚"でいく仕組みがå¿...要だ。その際は住æ°'もある程度はæˆ'æ...¢ã™ã¹ãã ã€‚何ã-ろ、å...ˆé€²çµŒæ¸ˆå›½ã!®é¦-都で、都心部に平屋一戸建てがã"ã‚"なに多い国はないのだから。