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教室英文法の謎を探る

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 開拓社
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英文法の「なぜ」に迫る ★★★★☆
本書は、
「be known to〜のtoをbyにしてはいけないの?」
「alreadyは、なぜ疑問文では使えないの?」
「anything butが、なぜ『決して〜ない』という否定の意味になるの?」
「moneyやhomeworkは、なぜ数えられないの?」
「I like apples better than oranges.のbetterの原級は?」
等々、全部で50の項目を取り上げ、その疑問に答え、その理由にも迫った
本である。その意味で、著者の前著『「なぜ」がわかる英文法』の続編
として位置づけられるような本である。

どの項目についても、簡潔に、しかし丁寧に説明され、著者の英文法研究
に対する観念や姿勢が表れているような内容になっている。
これら理由の説明の背景となっているのは、言語学である。
ただ、その枠組みは様々であり、認知言語学的にメタファーやメトニミー等
による拡張の概念を踏まえて説明してるものや、wh移動など生成文法の概念
を用いて説明しているものもある一方で、多くは、新情報や旧情報、文末焦点、
文型、品詞、ネクサスなど伝統的に古くから用いられている概念に基づいて
いるといっていいだろう。

ただ説明に際して、所々で、現在も学界で活発に議論がなされているところ
について、ズバッと自説を展開されているところも見られたので、個人的には、
そういった箇所については、何らかの注釈(あるいは引用先)が示されている
と理解がさらに深まった。
学校英文法の謎に認知言語学から迫る! ★★★★★
 中高で習う英文法で、ルールとして教えられるけれども、なぜそうなるのかはよくわからなかったものについて、最新の英語学、とくに認知言語学の知見から応えたもの。項目は詳細なものとなっており、包括的なものである。特に学術的なバックグラウンドはなくとも読み進められる。
 現場の教育関係者が一定の学術的裏付けを求めたり、逆に専門的に研究した人が教育現場に立つ、という時に教育現場と学術的成果の橋渡しを可能とするものである。緻密に書かれているので、どちらの人にも満足感を与えることは請け合いである。
 以前からの疑問がすっきりしたり、あまり気にしていなかった文法ポイントに見事なルールが隠れていたりと、知的快感に満ちたものである。