鴨志田穣は終らない
★★★★★
ルパン三世や寅さん、そして鴨志田穣。
彼らは男の夢、自由人として生きた、僕らの憧れだ。
まあ、ルパンや寅さんは虚構の世界のキャラクターだがカモちゃんは生身の人間だから、実際には様々なシガラミがあったのだろうが、一般サラリーマンの私からしたら自由人としか言えない。
本著も長らく自宅を留守にして僅かなエピソードを書くだけのため、札幌に缶詰になったはいいが、酒ばかり飲み、また、ドイさんとふらりと出かけたりして遅々として執筆が進まなかったとある。
全く羨ましい。
本著にはシリアスな側面のエピソードもあるが、やはり飲んだくれで、どうしようもないカモちゃんはいつまでも私のヒーローだ。
そう、鴨志田穣は終らない、のだ。
コレクターズ・アイテムとして
★★★★☆
本書の編集を手がけられた土肥寿郎氏が指摘されているように、
書物としての完成度は、はっきり言って低いです。
ほとんど、書きなぐりの文章ばかりで、
また、ネタも書くために急に仕込んだと思しきものが散見されます。
それでも、新ネタには違いないので、私のような
鴨ちゃんとサイバラ姉さんのファンであれば、必携の書でしょうか。
コレクターズ・アイテムですので、素人の方には、
ちょっとお勧めできません。
この味がわからん奴は・・・
★★★★☆
カモちゃんの稚拙な文章でつむぎ出されるどうしようもない人たち、どうしようもない状況、そして痛いところに的確なつっこみを入れるサイバラの漫画。
たしかにカモちゃんの文章に妙に気取ろうとしたようなところがあって、読んでいてこそばゆいようなじれったいような感覚を覚えなくはないですが(笑)、この本の版元とカモちゃんの関係というか心意気のようなものも感じられ、いい味の一冊だと思いますよ。
鴨はサイバラのおかげで食ってる
★☆☆☆☆
こう言っちゃ鴨に悪いけど、たいして文章も面白くないし、アジアの面白い話を読みたいんだったら、サイバラの「鳥頭紀行」「できるかな」を読んだ方が数倍よい。サイバラの旦那であることを利用して、印税稼いでるだけ。鴨ってホントにジャーナリストなのか?こんな本に金使ってしまって、ああもったいない。
面白かった。
★★★★★
巻頭漫画は鴨志田さんの親友どいっちとカモちゃんとサイバラがススキノで飲みにいく漫画。いつもの通り煮えている姿が面白い。鴨志田さんが『さぶ』にて連載していた初期の頃の文章でストレートにかかれている感じが伝わる。また、家族に関することもあって鴨志田さんの家族に対する気持ちもわかったような気がする…。鴨志田さんにはこれからも頑張ってもらいたいと思います。でも、無理はしないでくださいね。