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どこまでもアジアパー伝 (講談社文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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   バンコクではいかにも怪しい日本人の「社長」になけなしのお金をだまし取られ、インドの安宿では日がな1日ハシシュをふかして過ごす中年男性と出会い…。

   ビデオカメラを片手に、ボスニアやアルバニアの戦火をくぐり抜けてきたジャーナリストが、アジアの旅で見つけた人々との出会いを描いたエッセイの第2弾である。ここに登場するのは、誰もが今の日本の尺度で言えば、「負け組」に属する人々。多額の借金から逃げ回っている者、どん底の貧しさの中でずるさとたくましさを身につけた者、人生の目的を失ってただドラッグにはまっていく者。そんなアジアにうごめく「パー」な人々を見る著者の目には、どこか諦めにも似たやさしさがある。

   著者自身が、若いころからアジア各地を放浪し、ドラッグ中毒から地獄のような貧乏生活まで、身をもって体験しているからだろうか。どんなに人間としてダメな人と出会っても、著者は目を背けず、その人と深くつきあうことで相手を掘り下げていき、その人の人生を鮮やかに描き出す。こんなに変な人がいました、と通り一遍に紹介をした笑えるエッセイではなく、自分の有り金も、生活も、神経すらもすり減らすようにして人間とかかわってきた著者だからこそ書ける、深みのある文章が心に残る。

   本書のイラストは妻である漫画家、西原理恵子によるもの。「離婚してやる」と何度も何度もマンガの中で言いながらも、精神病院に入院してしまった夫・鴨ちゃんを温かく見守るサイバラの姿が美しい。(和久 裕子)

アジアも何も関係ないサイバラの漫画に一本 ★★☆☆☆
 鴨志田氏のエッセイの方は、放浪や仕事などでアジアに何年か暮らしたことのある人なら、それ程珍しくないような話、というレベル。文章の程度もまあ、率直に言って素人レベル。共著のように見える装丁なんだけど、サイバラの漫画は文章と全く関係が無いので、共著として売るのにも難があるだろう。

 他のレビュアーの方々の語るとおり、アジアも何も関係なく展開される、アル中の旦那を隔離病棟に置いてくる時のサイバラの話などが重くて心を打つ。旦那の方はアジアをうろつくことで「非日常に生きる俺」を体現したつもりになっていたが、一方で妻の方は日々の暮らしが「非日常」だったというか。同じアジアネタでも漫画だけでもっと面白い作品をサイバラは他に沢山残しているが、夫婦の器の差ばかりが際立つ一冊なのが哀しい。

 「編集」の観点から見ると疑問がいっぱいある単行本だが、漫画のデキがそこそこなので救われた。
夫婦じゃなくなったけどこのコンビは最高! ★★★★☆
アジアパー伝の続編。
今回一番印象に残ったのは、著者である鴨志田氏のジャーナリストの師匠である橋田さんとのエピソード。
鴨志田氏&西原さんそれぞれが彼のことを書いています。
この部分を見て買うのを決めたわけではありませんが、この本をみて、生前の橋田さんの人となりが、感じられただけでも読む価値はありました。
最下層のアジア旅 ★★★☆☆
 2001年に出た単行本の文庫化。
 西原理恵子が夫・鴨志田穣との生活を描いた漫画と、鴨志田穣によるアジア旅行記がミックスされた一冊。両者がまったく無関係に展開することにショックを受けた。西原の漫画が鴨志田の旅行記の挿し絵になっているとか、そういうことは全然なく、日常生活(?)を描き続けるのである。
 本としての一体性には欠けると思うが、夫婦だからということで許されるのか。あるいは、そのあたりのギャップを楽しむべきなのか。
 西原の漫画は初めて読んだが、とにかく強烈。引いてしまうところも多いけど、面白い。
 しかし、私は旅行記として本書を購入したので、鴨志田の文章を中心に読んだ。アジア旅行記としての出来はそこそこというところか。タイやインドで最底辺の生活、犯罪に関わるような生活を送る内容で、題材としては興味深い。一般のアジア貧乏旅行記のさらにその下に位置するような一冊で、存在価値はあると思う。
あやしい人たちがいっぱい ★★★☆☆
カンボジアでミートソーススパゲティを頼んだら、豚を殺すところからだった。。。
両刀なのに女をいっぱい連れてあるくタイのじいさん。。。
とにかくあやしい人たちがいっぱいでてくる。カンボジアでは日常的に内戦が行われてて兵士たちも国民もそれに慣れっこで、でも笑いを忘れず生きてて。笑いあり、しんみりするところもたまにあり。。。
西原ファンの私 ★★★★☆
西原の旦那様の鴨君の壮絶な海外でのストーリーと、その旦那様をひどく可愛そうな人に仕立て上げている西原さんのマンガとが、ほどよくミックスされ飽きない面白さになっている。西原初心者にはキツイかも?