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あ・じゃ・ぱん!(上) (角川文庫)

価格: ¥780
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:矢作俊彦/〔著〕 出版社名:角川書店 発売所名:角川グループパブリッシング(発売) シリーズ名:角川文庫 や31-6 発行年月:2009年11月 関連キーワード:アジヤパン 1 カドカワ ブンコ ヤ-31-6 あじやぱん 1 かどかわ ぶんこ や-31-6、 カドカワシヨテン カドカワグル-プパフ 0946 かどかわしよてん かどかわぐる-ぷぱふ 0946、 カドカワシヨテン カドカワグル-プパフ 0946 かどかわしよてん かどかわぐる-ぷぱふ 0946 昭和天皇崩御の式典が行われている京都の街中で、偶然、テレビカメラに映し出された一人の伝説の老人。「この男からインタヴューを取ってもらいたい」と上司から指示された人物は、新潟の山奥で四十年もゲリラ活動を展開してきた独立農民党党首・田中角栄その人だった。しかし、私の眼は、老人の側に寄り添う美しい女にくぎ付けになっていた。その女こそ…。来日したCNN特派記者が体験する壮
壮大なる虚構史の物語 ★★★★★
 日本がソ連の侵攻などによって東西分裂国家となってしまったら。基本軸にその設定を据え、さらに細密に人間たちの現世界とは違う人生を描く。それがこの小説です。
 虚構のリアリティにこそ見るべきところのある作品であるため、なかなか飛ばして読むことができません。しかしそこで、むしろ読者は得をしていると思うべきかもしれません。
 主人公はアメリカ育ちで、英語と「東京官話」を話し、日本での「標準語」が関西弁になったりしているところから、言葉の感覚に並ではないところがあります。
 それは「蛇や蝎のごとく嫌っていた」「知らぬがブッダ」「かわいい子には旅をはかせろ」といったことわざの使い方に現れています。
 いちいち細かいところを指摘しきれないけれど、相当綿密な取材に基づいて、虚構世界のダイナミズムを描いています。
 読んで損はありません。
 ファンタジーともSFとも言える、稀に見る大作です。
 すこしジョイスなどに似ているとも思えます。
??? ★☆☆☆☆
正直、上巻の途中で断念しました。

実在の人物や歴史をパロディに偽日本史として構成しているようで、題材としては非常に面白いと思うが、いかんせん登場人物たちの言い回しやギャグ(パロディ)?には好き嫌いが分かれると思う。

私の場合はまったく理解できず、読み進めるのが苦痛になりました。
もの凄い歴史改変的ハードボイルドミステリのパロディ ★★★★★
ものすごい偽日本史。まだ、上巻だけだけど、実在の人物や起きた出来事をうまく使いながら、もしかしてあったかも知れない偽りの日本史を築き上げていく話は、読むのがやめられないほどの興奮を覚える。
読んでいくうちに、何が本当なんだか分からなくなってしまう。よく出来てる話だ。

それに内容は、歴史改変的ポリティカル・フィクションだけど、文体はハードボイルドミステリー。レイモンド・チャンドラーの『さらば愛しき女よ』のパロディ、あるいはオマージュになっていて、ハードボイルド好きな自分としては、それもいい。

主人公は私立探偵ではないがマーロウを思わせ、彼と出会う日本人女性、廣子はアン・リオーダンを思わせる。

田中角栄が魅力的な人物に描かれているのが面白い。下巻が楽しみだ。
偉大なる作家。 ★★★★★
 戦後東日本がソ連に、西日本がアメリカに占領されたという設定のもと、
主役は無論のこと、三島由紀夫、中曽根康弘、田中角栄といった人物が架空の歴史を生きていく。
 幾重にも仕掛けられた虚構の中、戦後への悪意、
歴史への問いが強烈ににじみ出る、まさしく傑出した作品。

 作中のおよそ2/3が引用、借用らしく、作者以外が全てを知るのは恐らく不可能。
中には翻訳文をそのまま使ったところもあるが、訴えられるどころか翻訳者が面白がったとか。
全くのオリジナルでないものを用い、全くのオリジナルを作り出すその手腕には驚嘆するほか無い。