どきどきの活劇の始まり
★★★★★
上中下、と長い作品ですが、一気に読み進めてしまえます。
さすが永遠に読み継がれる名作といったところ。
特筆すべしは、訳のうまさです。
平易で読みやすく、しかも情緒がある。
古典なので、あまり「新訳」すぎると、雰囲気に合わないんじゃないか、と思いながら購入したのですが、絶妙なバランスです。
訳者紹介を読んだら、大正生まれの方。
下巻の訳者後書きによると底本は「1962年」ということで、その古さが光ってます。
三銃士以降のダルタニャン物語も読みたくなって、ブッキング版を注文中なのですが、訳の雰囲気が変わってたらどうしようと心配になるほどです。
練りに練られた素晴らしい訳で、心躍る冒険活劇を楽しんでください。