人に教えるときに
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「どうすれば人前で話すことが出来ますか」「講演をする前に注意することはありますか」
私は講演をしていると良く質問を受けます。人に物を教える事は、教える前にいろいろ勉強をし直しますので、自分にとってもいい影響がでます。
樋口さんも人に物を教えるときのテクニックを伝えてくれています。
人を感情的に怒らない。
教えるときはなるべく単純化する。
学ぶ側に熱く強く訴える
特にこの最後の熱く強く訴えることが私は一番大切な事だと思っています。
人に物を教える事の有る方にお勧めの1冊です。
これは、使える!
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いきなり、「教えられる側に、教える側とのレベルの違いをわからせる」とあって、なるほどと思った。どうも、自信がないこともあり、「そんなに、力の違いはないいんですけどね」と、へらへらと近づいて、親しみを持ってもらおうと思っていたが、そうするよりも「あなたと私はレベルが違う」と最初に分からせたほうが、教えやすいわけですね。
そうして、自分を信用してもらって、最後には相手の自立を促す行為なのだ、という「教える」という本質がずばりと書いてあり納得できた。
方法論としては、きわめてわかりやすいことが次々に出てきて、「教える」という立場につく可能性のあるどんな人にも役立つ情報が満載の、お得な本だと思った。
ポイントを押さえた良書
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受験生時代に著者の本にお世話になったこともあり、また現在家庭教師のアルバイトをしていることから手にとってみた。
本書の目次には必要事項が過不足なく凝縮されていて、ざっと読み直したいときなどには目次だけ読めばいいようにできている。そして、目次を読んだ時点で、本書は「使える」と確信した。
精神論に偏ることなく、また小手先のテクニックにばかり走るわけでもなく、読者の資質も様々に考慮したバランスのとれた本。内容は軽めで、明日から使えるものばかり。
本書の想定読者は、フルタイムの教育者ではないが、何かしら「教える」必要のある人たち。そこにターゲットを絞ることで、ニーズを的確に押さえた本になっている。本書には、知識が貧弱な状態で何とか教師らしく振る舞う方法さえ出てくる。
樋口氏の著者にいくつか触れての感想だが、「すごい!」と思わされることはほとんどない。むしろ、単純化しすぎて浅薄に感じることもあるのだが、著者自身がそういうもの、と割り切っていることがわかった。そういう「手の内」もいくらか公開している。面白い本。