【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 出版社名:祥伝社 発行年月:2010年02月 関連キーワード:ミエナイ シサン ノ タイコク ニホン チユウゴク アメリカ ニワ ナイ ツヨミ トワ みえない しさん の たいこく にほん ちゆうごく あめりか にわ ない つよみ とわ、 シヨウデンシヤ シヨウデンシヤ 3440 しようでんしや しようでんしや 3440、 シヨウデンシヤ シヨウデンシヤ 3440 しようでんしや しようでんしや 3440 日本企業の体質は、貸借対照表に計上できない資産を潤沢にもっていることである。歴史や文化の伝統に裏付けされた日本のビジネス観が、これからの世界に影響をあたえる。経営コンサルタント、大塚文雄氏の提言に日下公人、日本学者のR.モースが呼応して実現した未来への鼎談。
公平な議論とは言えないと思う
★★☆☆☆
日本の将来に悲観的になって落ち込んでいる人に、日下さんの本は自信と安心を与えてくれる。日本人としての自信と安心を求めて読めば、たしかに書いてある。しかし、日本人の道徳性が優れているとか、美的感性とすりあわせに支えられた自動車などの工業製品とか、いずれもこれまでの日下さんの本に述べている事柄であって、単に言い換えた文章である。しかもこれらの利点は過去の遺産であり今後風化していく。それにどう対処するかの議論がない。これらの利点は英国、米国、ドイツなどでも工業化の発展段階で享受した利点であって、経済発展の途中で経験する現象である。その点で、経済発展史の視点からの理解による裏付けと展望がない。それよりも、政府の貧困な政策の問題を軽く指摘して他の話題に転じるなど、検討を避けている課題が多い。また、中国の国民性の例として日清戦争直前のエピソードを取り上げ、ポスト工業化に入っている米国製造業の衰退を取り上げで現在の日本と比較しているのは公平な議論とは言えないと思う。
日本人が自分の強みを再認識した時、日本は復活する
★★★★☆
キーワードはインタンジブルス(目に見えないもの)。日本人が普段意識せずに沢山持っている無形資産のことをそう呼んで展開される日本論。
バランスシートには決して乗ることはない。バランスシートだけ見ていては分からない日本と日本企業の強さの秘密である。道具に魂を込め、作った製品・商品に愛着を持ち、礼儀を重んじ、相手を思いやる行動文化である。安けりゃこの辺で妥協しようとか、それは私の仕事ではありませんとか言うことが少ない。他国が同じような物を作っても、精度だけではなく、見た目や使い心地、風合いなんてことまで考える。
安い物を仕入れてOEMで売るのが製造業の実態になったしまったアメリカの過ちを繰り返してはならない。日本の強みを見える化してくれる3人の鼎談が楽しい。弱気になったら、日下公人氏の本を読むに限る。
よみがえる豊かさ
★★★★★
1944年生まれの小生は、この本を読んで沢山学ぶことができました。
自分の見える化を発見することができました。小学校時代はアメリカより乾燥ミルク(脱脂粉乳)乾燥野菜、アメリカ放出の衣料品
を求めて行列があったことを思い出しました。定年退職して、明日の生き方を求めるときに題名の珍らしさに引かれてこの本を買いました。
よく点から線へ線から面へという言葉がありますが、可能性を秘めた無限大のDNAを持っていることを知り、この本を読んで心が豊かになりました。
インタンジブル(考える力、考える習慣をもつ者)、思考を刺激させられる一冊です
★★★★☆
私にとっては、ペンタゴンのアナリストより麗澤大学の教授であった米国人モース氏が加わり、多面的な議論になっている。日本の会社は社員に今の仕事を行う能力(アビリティー)と適応力・将来性(ケイパビリティー)求め、社員も自分を鍛えてくれることを会社に期待するとする日下さん、大塚さん、そのような企業で過ごすことは幸せだと思います。モースさんが海外の国際会議や町中でも日本人見ることが減って来ているという、有る意味国内は停滞しているのであろうか。しかし書中にある「日本のインタンジブルスは社員が主役」の言葉を信じて次のチャンスを生かせる日本がまだ有ることをきづかされる。
モース氏と大塚氏の絡み合いには日米文化比較論の味わいがある
★★★★★
評論家の日下氏が司会進行、米国大学教授のモース氏が米国の企業と社会文化、実務家の大塚氏がインタンジブルスの実践話、と役割が明確になっているうえに、文章も平易で読みやすい。モース氏と大塚氏の絡み合いには日米文化比較論の味わいがある。標準化創始国アメリカの凋落で手本が消滅し、経済先進国全体が閉塞感に覆われている現状で、豊富にあるインタンジブルスという人的・文化的資源を、ITと連動させて日本全体の底上げを提言する視点は新鮮だし実践的で、参考になります。