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安ければ、それでいいのか!?

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: コモンズ
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食べ物には、まっとうな値段がある ★★★★☆
安さを優先したがために、我々はなにを犠牲にしたのか。
現場の人の声や、具体的なデータとともに解説している。
安さにも、高さにも、価格にはそれなりの理由がある。
そしてその歪みがいたるところで見られる。
価格しか見ないという価値観を変えなければいけないと強く感じた。
特に「食べ物には、まっとうな値段がある」というのにはガツンと来た。

これを読むと、きちんとした値段のものを食べよう、と思いはする。
しかし、目先の利益の誘惑は絶大だ。
たまになら良いが、値段が倍以上もするものを日常的に食べ続ける自信は持てないなあ。
う〜ん ★★★★☆
う〜ん
農作物の問題は、考えれば考えるほど難しい。

でも、日本人として、毎日何かを食べて生きている人間として、避けて通れない。

この本を読んで、しっかり悩んでみてください。

旧聞に属しますが、マクドナルドの65円バーガーの秘密が解き明かされています
安さにはやはりわけがあるのだなと実感できる。 ★★★★☆
「はじめに」を読んで
これは読んでみなくちゃと思った。
630円の定食を高いと思ったのは昔よりむしろ最近の気がする。
「デフレ」と言われて久しいが
ハンバーガーが65円で毎日食べられることを思えば
確かに630円を高く感じるものだ。
でも自分でハンバーガーを作ろうと思ったら
65円なんかではできるはずがない。

マクドナルドが使っている肉の出所、
滅多に値下げすることのないモスバーガーの肉の出所、
それぞれにわけがあった。
他にも輸入の野菜や加工品。
日本人の常識が海外ではどんなものなのかが実感できる。
これは食卓を預かる主婦だけでなく
ファーストフードを愛する若者やサラリーマンにご一読いただきたい
一冊である。

日本版「ファストフードが世界を食いつくす」 ★★★★☆
ファストフードを始めとする現在の食糧事情を警鐘する有名な書に
「ファストフードが世界を食いつくす」がありますが、それの日本版が本著です。
この本では6人の著者が現在の値段中心の食品業界事情に一石を投げています。

「ハンバーガー」
日本の2大ハンバーガーショップ、マクドナルドとモスバーガー。

この二社はそれぞれ値段と品質という対照的なものに対して企業努力を結集します。
この章で好感が持てるのはマクドナルドを一方的に攻撃せず、安さを追及する
企業努力を認めた上でモスと比較している所です。バランスの取れた感覚の上で
読者にどちらかのハンバーガーを選択させる形になっています。

「牛丼」

著者は日本の牛丼会社4社に取材を申し込みましたが、応じてくれたの㡊??
吉野家だけでした。その取材を元に牛丼を主食とする事への問題点を提起しています。

「輸入野菜」「中国産ウナギ、ワカメ」
中国産が入ってずいぶん安くなった野菜ですが、シイタケの防腐剤に
日本で許可されていないホルムアルデヒドを使っていたことや、

輸入野菜は日本の港でくん蒸殺菌することが多いなどの問題も出ています。
ウナギに関して驚いたことは、中国の方が広い池で養殖しているため、
抗生物質や殺菌剤の使用量が少なかったことです。輸入物が危ないとは
単純には言えないようです。

「安さの陰にひそむ矛盾」
先進国のアメリカが安く食料を提供できるのは、メキシコ人などの単純労働者を

最低賃金以下の水準で雇っているから。しかも米農務省から莫大な補助金を
受けていることなど外国食品の安さにひそむ矛盾を調査しています。

消費者をもっと勉強しよう! ★★★★★
ハンバーガー、牛丼に代表とされる安売りの食品。最近は中国輸入野菜もスーパーでハバをきかせています。しかし、そんな現状に警鐘を鳴らすのが本書。おにぎりがどんだけ頑張っても100円前後なのに、肉が入ったハンバーガーが65円なんて、どう考えてもおかしい。だけど、自分の財布と相談してしまって、ついファストフードに並んでしまう実情。「安ければそれでいいのか!?」というのが、まさにこの本が訴えんとしているメッセージです。つまり、企業ではなく消費者に訴えているのです。本来の値段より安いから「お得」と感じてしまうが、安いがゆえ危険なものを買うことが、本当に「お得」なのか?

企業は利益を追求する組織ですから、彼らは利益を得るためならどんなことでもやります。選ぶ権利㡊??消費者にあることを考えれば、もっとこうした本を読んで勉強して、賢く企業(商品)を選択する義務がある。

本としては、各章ごとにそれぞれの専門家が調査・報告した内容になっているので、ただのデータを羅列した内容ではなくおもしろかった。商品に的をあてるだけでなく、各企業の販売・サービス戦略も紹介していることなどからも、本書が単純な食品についての報告書ではないことがうかがえる。要は表面的な「安売り」「サービス」の水面下には、こんな現実があるから、惑わされてはいけない!ということだろう。