武家政権の成立と政治思想 日本思想史講義
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第八回 武家政権の成立と政治思想
目次
武家政権を支える理論はあるか
武士はいかにして生まれたか
農民の中から湧き出てきた武士たち
保元の乱の落し児としての慈円
慈円にとって「道理」とは何か
日本には日本の「風儀」がある
「神の力」・「冥の力」・「道理の力」相互の関係はいかに
鎌倉幕府の正史としての『吾妻鏡』
『吾妻鏡』編纂の意図について
『吾妻鏡』の中で曽我兄弟は賞賛されていない
頼朝に向けられた刺客としての曽我兄弟
あだ討ちが賞賛されるようになった経緯
徳治を重視する『神皇正統記』の弱点
勝ち組どんどん『梅松論』
どうにも腰が定まらない『太平記』
『太平記』の原型を書いた小島法師について
楠木正成、後年の武士像の手本となる
『太平記』「桜井駅の子別れ」の現代語訳
『太平記』の後半はつけたり
奥付
著者紹介
平山 洋(ひらやま よう)
一九六一年(昭和三六年)九月 ~。静岡県立大学国際関係学部国際言語文化学科助教。博士(文学)。慶應義塾福沢研究センター客員所員。福澤諭吉協会会員。専門は倫理学・日本思想史。