内容

「部下に思いが伝わらない。反抗される。否定される。通り抜ける。もしかしたら、
自分の考えだけが間違っていて、部下は自分を影で笑っているのではないのか？
わざと言うことを聞かず、自分の考えと正反対のことばかりをやっているのでは
ないのか？」

「おそらく上司は自分を嫌っている。上司にすべてが否定される。どう考えても
うまくいかない企画や説明資料の修正を自分に命令して、やっぱりうまくいか
ない。そんな馬鹿な上司ばかり自分に回ってくる。昇進させる会社も馬鹿だが、
自分にも運がない．．．」

「今日のお客様は、うちの商品を買うべきお客様だ。あんなに説明したのに、
ちっとも分かってくれない。押し込みすぎたのだろうか。もっと引いて営業した
方が効果的だったのだろうか．．．」

こんな思いをしていませんか？

本書では、現役人事マネジャーの著者が、自らの経験を元に組み立てた「行動変容
を起こすコミュニケーション手法」の構図（フレームワーク）によって、これらの
人間関係の問題を解決する方法を紹介しています。

「行動変容を起こすコミュニケーション手法」は、クライアントに行動変容を起こ
させるために必要なコミュニケーション手法であり、

①　動機付けメカニズム
②　目的は同じ
③　整理技術
④　阻害要因の認識・対峙

の４つの要素からなっています。本書では、社内のコミュニケーション、セールス
などの例を使って、これらの要素を一つ一つを解説しています。フレームワーク
を意識しながら、自分のコミュニケーションをチェックしてみると、きっと気づき
やヒントがあると思います。

「行動変容を起こすコミュニケーション手法」を実践することで、目の前でクライ
アントが議題の本質について実のある思考を巡らしはじめることを経験すること
でしょう。そしてクライアントは自ら適切な結論を導き出します。まるではじめ
から分かっていたと言わんばかりに、最後はどうしてその結論が正しいのか説明
までしてくれるでしょう。また、上質の思考を持つクライアントなら、あなたの
真価を認め尊敬と感謝を示してくれるでしょう。

筆者について

felix:1970年　米メリーランド州生まれ。一歳で帰国後は、宮城県仙台市で育つ。
大学を卒業した後、地元ハウスメーカー、消費者金融で営業を経験。32歳で人事
部へ異動。その後数社の人事部において、国内・海外の人事制度構築、教育プロ
グラム作成、人事システム導入等幅広く携わる。独学でプログラミングを習得し、
数々の業務自動化を行うなど、多面的なスキルを発揮する現役人事マネジャー。
著書：「行動変容を起こすコミュニケーション手法」2014年6月・「1000人の給与
明細自動配信システムをExcel一つで」2014年7月・「そのExcel申請書、そのまま
承認システムにしませんか？」2015年1月