志は海よりも蒼くナイロンより燃えやすくセラミックより純白に
★★★★☆
シュガーキューブスの中でも評価が低くなっている今作ですけど、個人的にはかなり好きです。1stがただものじゃないインディバンドだ!と思わせるのに対しこの作品はシュガーキューブスのおばか趣味炸裂の内容で、まぁ、なんというか聞いていてかなりだらんとした気分になって笑えて和めます。
だいたいにしてアイナーは小さなトランペットを持ち、ビョークの声を邪魔しそうな声で喚いてるし(メンバーはこれをダダイズムだと言い張った)、その後ろで平然と演奏し続ける4名がまたおかしい。ライブではマイクが二つ並んでいて、アイナーとビョークのコントみたい。で演奏んときは二人でおもいっきししゃべってる、でも歌うところになると真面目に歌いだす。
ほんと、見てるだけでも飽きないバンドでした。
音としては、シュガーキューブスの前身バンド、kuklのほうが実験的で今聞いても革新的ですが、違う意味でシュガーキューブスは愛すべきバンドだったと思います。
このアルバムではプラスチックに関して熱く歌っているDear Plastic、Eat The Menu、Speed Is The Keyなど良いです。あのビョークが「ププププラスチック!!ーーーっ。。。」と歌っていること自体なんだか凄い。。。なにげにメロが凄く良い曲が多いし、疲れた時に聞くとかなり良いと思います。(んが、逆にテンションにすいていけずに疲れる人もいたりして。。。)
しかし、このバカっぷりとは裏腹に、アイナーは大学で講師をしていたり、他のメンバーは俳優、作家、詩人などなど、色んな分野で活躍するアーティスト集団でしたね。
B級ニューウェーブ
★★★★☆
ビョークが在籍したことと、アイスランド出身ということで何か過大に評価されている感じがしなくもない。サウンドとしてはサートンレィシオやハッピーマンデーズの初期の頃みたいなルーズなB級ニューウェーブファンクと言えるだろう。だが、特に強烈な個性があるサウンドでもなく、ビョークという存在がなければあまたあるB級ニューウェーブバンドとして歴史から消えていただろう。ツインボーカルが個性的だが、男性の方ははっきり言っていらないんだよね。ソロになってからの作りこまれたサウンドとは正反対のルーズなバンドサウンドで、ファーストにはバースデイ等のヒット曲もあったが、このセカンドはあまりキャッチーな曲がなくダラダラとしたホワイトファンクなので、そういうのが好きでないと一般的にはあまり受けるアルバムとは言えない。