バガヴァッド・ギーター
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カテゴリ： Kindle版
電子版『バガヴァッド・ギーター』に関して：
電子版『バガヴァッド・ギーター』と書籍版『バガヴァッド・ギーター ―― ローマ字とカタカナに転写したサンスクリット原典とその日本語訳』の違いは「ローマ字とカタカナに転写したサンスクリット原典」の部分をカットしてあるかないかです。
電子版は英文とカタカナの発音部分を取り除いたので横書きから縦書きに変更しました。注釈に関しても読みやすいように若干の工夫を入れています。その結果、価格を抑え購入しやすくし、いつでも読めるようになりました。本文に関しては書籍版に準拠しています。
神聖な発音とされるサンスクリットを読みたい場合は書籍版を、聞いて朗唱したい場合は、ＣＤ（三枚組）を、読みながら聞きたい場合は、セットを協会のショップからお求めください。
目次：
刊行の言葉
第一章 アルジュナの苦悩
第二章 論理的思考の道（ヨーガ＊）
第三章 奉仕の道（ヨーガ）
第四章 知識・行為・放棄の道
第五章 離欲・無差別の道
第六章 瞑想（心の制御）の道
第七章（至高者に関する）知識・識別の道
第八章 不滅の至高者（ブラフマン）に到る道
第九章 最高知識・最高神秘の道
第一〇章 超越者認識の道
第一一章 （至上神の）宇宙的形相拝見の道
第一二章 信愛（バクティ）の道
第一三章 場（物質源・肉体）と場の認識者（精神源・霊魂）識別の道
第一四章 物質自然の三性質識別の道
第一五章 超越霊（滅・不滅を超越した普遍存在）の道
第一六章 神性と魔性を識別する道
第一七章 信仰の三面識別の道
第一八章 解脱の道
刊行の言葉：
『バガヴァッド・ギーター』は、世界中で最も古くかつ重要な宗教書の一つであり、かつまた人類の聖典でもあります。それは、サンスクリットで書かれたインドの古典叙事詩『マハーバーラタ』の一部であり、その中の神聖な知識と最高の智慧によって、人々の間にあまねく知れ渡っております。そしてまた、それは『マハーバーラタ』の最重要部分であるだけでなく、『ヴェーダ』や『ウパニシャッド』の精髄でもあります。
『バガヴァッド・ギーター』は、単なる精神的指導者としてではなく、永遠の実在者ブラフマンの化身とみられる主クリシュナの託宣（メッセージ）が含まれています。ヨーガの状態のもとで話された主クリシュナのこのメッセージは、クルクシェーットラ平原における大合戦を前にして、戦うべきか否かを決めかねて苦悩する勇者アルジュナに、はっきりした目覚めと決断をもたらしました。戦闘場面を背景にはしているものの、『バガヴァッド・ギーター』の真の目的は戦争を売り物にしようというのではなく、人が自分の為すべきことを私欲を捨て全身全霊を傾けて遂行するよう勧めることにあります。
また、人間に行動することを勧める『バガヴァッド・ギーター』は、一宗一派に偏った立場はとらず、普遍的な神学を説いており、あらゆる宗教の本質を含むと同時に、神の実体験へと向かう様々な方法や道を調和させてもいます。その内容は、かなり哲学的ではありますが、しかしまた非常に実践的でもあります。それは、人生の様々な問題を論じ、どうしたならば私達がそうした問題を解決し、完全なものになりうるかを、示唆してくれています。
『バガヴァッド・ギーター』に関する偉大な学者であり注釈者でもあるマドゥスダン・サラッスワティ氏は、一八章から成るギーター聖典を六章ずつ三等分し、最初の六章は奉仕行（カルマ・ヨーガ）、次の六章は信愛行（バクティ・ヨーガ）、最後の六章は知識行（ギャーナ・ヨーガ）に関するものとしています。
しかしながら、ギーター聖典に関する最高の注釈者であるシャンカラーチャーリヤ師は、そうした区分を一切設けず、聖典の中に示された霊的発達は次のような段階を経てなされるのだ、と説いております。即ち、（第一段階）霊的な儀式や勤めを、その報果を願いつつ行なう、（第二段階）霊的な儀式や勤めを、何らの報果を求めず、ただ神への献身として行なう、（第三段階）神への献身と瞑想によって自分の心を浄化する、（第四段階）師と経典を通して真の知識を習得し、儀式や勤めを放棄する、（第五段階）真の知識を確信し、無知から解放され、至高の実在ブラフマンを自覚する、つまり完全な自由を獲得する。
他の国々や宗教に対するギーター聖典の影響については、近代インドの著名な哲学者であるＳ・ラーダクリシュナン博士が、次のように言っています。「ギーター聖典は、昔は中国や日本に対して、最近では西洋の諸国に影響を及ぼしているが、大乗仏教に関する二つの主要聖典である『マハーヤナ・スラッドートパッティ（＝大乗起信論）』と『サッダールマ・プンダリーカ（＝妙法蓮華経）』は、ギーター聖典の教えに大きな影響を受けている」と。
もしも本書が、気楽にギーター聖典を学びたいと思う人の役に立つならば、本書刊行の目的は達成されたこととなります。ギーター聖典の学習を信仰深い態度で行なうことにより、あなたはこれまでの霊的素地がどのようなものであろうと、必ずや高い意識状態に高められていき、平和、歓喜、勇気、智慧の中に永遠に留まることでありましょう。
電子版『バガヴァッド・ギーター』と書籍版『バガヴァッド・ギーター ―― ローマ字とカタカナに転写したサンスクリット原典とその日本語訳』の違いは「ローマ字とカタカナに転写したサンスクリット原典」の部分をカットしてあるかないかです。
電子版は英文とカタカナの発音部分を取り除いたので横書きから縦書きに変更しました。注釈に関しても読みやすいように若干の工夫を入れています。その結果、価格を抑え購入しやすくし、いつでも読めるようになりました。本文に関しては書籍版に準拠しています。
神聖な発音とされるサンスクリットを読みたい場合は書籍版を、聞いて朗唱したい場合は、ＣＤ（三枚組）を、読みながら聞きたい場合は、セットを協会のショップからお求めください。
目次：
刊行の言葉
第一章 アルジュナの苦悩
第二章 論理的思考の道（ヨーガ＊）
第三章 奉仕の道（ヨーガ）
第四章 知識・行為・放棄の道
第五章 離欲・無差別の道
第六章 瞑想（心の制御）の道
第七章（至高者に関する）知識・識別の道
第八章 不滅の至高者（ブラフマン）に到る道
第九章 最高知識・最高神秘の道
第一〇章 超越者認識の道
第一一章 （至上神の）宇宙的形相拝見の道
第一二章 信愛（バクティ）の道
第一三章 場（物質源・肉体）と場の認識者（精神源・霊魂）識別の道
第一四章 物質自然の三性質識別の道
第一五章 超越霊（滅・不滅を超越した普遍存在）の道
第一六章 神性と魔性を識別する道
第一七章 信仰の三面識別の道
第一八章 解脱の道
刊行の言葉：
『バガヴァッド・ギーター』は、世界中で最も古くかつ重要な宗教書の一つであり、かつまた人類の聖典でもあります。それは、サンスクリットで書かれたインドの古典叙事詩『マハーバーラタ』の一部であり、その中の神聖な知識と最高の智慧によって、人々の間にあまねく知れ渡っております。そしてまた、それは『マハーバーラタ』の最重要部分であるだけでなく、『ヴェーダ』や『ウパニシャッド』の精髄でもあります。
『バガヴァッド・ギーター』は、単なる精神的指導者としてではなく、永遠の実在者ブラフマンの化身とみられる主クリシュナの託宣（メッセージ）が含まれています。ヨーガの状態のもとで話された主クリシュナのこのメッセージは、クルクシェーットラ平原における大合戦を前にして、戦うべきか否かを決めかねて苦悩する勇者アルジュナに、はっきりした目覚めと決断をもたらしました。戦闘場面を背景にはしているものの、『バガヴァッド・ギーター』の真の目的は戦争を売り物にしようというのではなく、人が自分の為すべきことを私欲を捨て全身全霊を傾けて遂行するよう勧めることにあります。
また、人間に行動することを勧める『バガヴァッド・ギーター』は、一宗一派に偏った立場はとらず、普遍的な神学を説いており、あらゆる宗教の本質を含むと同時に、神の実体験へと向かう様々な方法や道を調和させてもいます。その内容は、かなり哲学的ではありますが、しかしまた非常に実践的でもあります。それは、人生の様々な問題を論じ、どうしたならば私達がそうした問題を解決し、完全なものになりうるかを、示唆してくれています。
『バガヴァッド・ギーター』に関する偉大な学者であり注釈者でもあるマドゥスダン・サラッスワティ氏は、一八章から成るギーター聖典を六章ずつ三等分し、最初の六章は奉仕行（カルマ・ヨーガ）、次の六章は信愛行（バクティ・ヨーガ）、最後の六章は知識行（ギャーナ・ヨーガ）に関するものとしています。
しかしながら、ギーター聖典に関する最高の注釈者であるシャンカラーチャーリヤ師は、そうした区分を一切設けず、聖典の中に示された霊的発達は次のような段階を経てなされるのだ、と説いております。即ち、（第一段階）霊的な儀式や勤めを、その報果を願いつつ行なう、（第二段階）霊的な儀式や勤めを、何らの報果を求めず、ただ神への献身として行なう、（第三段階）神への献身と瞑想によって自分の心を浄化する、（第四段階）師と経典を通して真の知識を習得し、儀式や勤めを放棄する、（第五段階）真の知識を確信し、無知から解放され、至高の実在ブラフマンを自覚する、つまり完全な自由を獲得する。
他の国々や宗教に対するギーター聖典の影響については、近代インドの著名な哲学者であるＳ・ラーダクリシュナン博士が、次のように言っています。「ギーター聖典は、昔は中国や日本に対して、最近では西洋の諸国に影響を及ぼしているが、大乗仏教に関する二つの主要聖典である『マハーヤナ・スラッドートパッティ（＝大乗起信論）』と『サッダールマ・プンダリーカ（＝妙法蓮華経）』は、ギーター聖典の教えに大きな影響を受けている」と。
もしも本書が、気楽にギーター聖典を学びたいと思う人の役に立つならば、本書刊行の目的は達成されたこととなります。ギーター聖典の学習を信仰深い態度で行なうことにより、あなたはこれまでの霊的素地がどのようなものであろうと、必ずや高い意識状態に高められていき、平和、歓喜、勇気、智慧の中に永遠に留まることでありましょう。