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フロイスの見た戦国日本 (中公文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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戦国日本がよみがえる ★★★★★
信長、秀吉をはじめ、戦国時代を生きた数々の武将、庶民と直接に接した人ならではの証言集。
当時の人々の姿が生き生きとよみがえる。
戦いに明け暮れていた戦国日本、しかし、為政者から庶民まで、彼らは高い精神性を持っていた。
そのような、この国の人々へのフロイスの抱いた素直な驚きが描かれている。
行間には当時と現在の日本を対比した、著者の考えが多く含まれていて、「フロイス日本史」の純粋なダイジャスト版ではない。
「フロイス日本史」全12巻を読む前の予備知識として、または、全巻完読の自身がない人へお勧め。
16世紀の日本をヨーロッパ的視点で見る ★★★★☆
岩波文庫のルイス・フロイス著『ヨーロッパ文化と日本文化』は、日本の社会・生活・風俗、具体的には、風貌・衣服・食事・飲酒と言ったことに関して、箇条書き形式でヨーロッパとの違いを挙げている。それに対して、本書は人物論や政治論が中心なので、両方を合わせ読むとそれぞれの足りない部分を補うことが出来る。

著者がキリスト教に深い思い入れを抱いていることが本書の最後で出てくるが、訳自体は忠実に行っているようなので、16世紀の日本をヨーロッパ的視点を通して知る上での格好の著作と言えるだろう。
著者の説教が鼻につくのが難点 ★★★☆☆
中公文庫で完訳されているルイス・フロイス著「日本史」の訳者によるダイジェスト版。確かにあれを全巻読み通すのは至難の業なので、非常に有り難い一冊。しかし、読者が最も興味を持つであろう信長との関わりはほんの僅かしか割かれておらず、秀吉との関わりはやや詳しいものの、日本の戦国時代の歴史を書くことよりも、日本における0キリシタン伝道と迫害の歴史をメインに考えて編集されているので、宗教的な内容が多い。特に訳者・著者のキリスト教徒らしい傲慢さにはうんざりすることも。それさえ我慢さえ出来れば面白い本。