月岡芳年描く日本の感動的な人々『皇国二十四功』！

　月岡芳年(1839-1892)が大蘇芳年と号していた明治13-20年(1881-1887)の作品。皇国二十四功とあるが国家の忠臣を並べたものではなく、感銘を与えるような物語中の人物を描いたもの。戯作者による解説もある。
　国会図書館には芳年死後の明治20年代後半に刷られたものもあり、色がかなり違うので並べて比較できるようにした。落款から「大蘇」が削られ「芳年」だけになっている。目録1枚(20年代物)+10年代物17枚+20年代物24枚の構成。

国会図書館所蔵(国会図書館デジタルコレクション)本を復刻

---

目録
和氣清麻呂公
贈正一位 菅原道真公
楠帯刀正行
曽我の箱王丸
尾上の召仕お初
傾城宮城野 妹しのぶ
田宮坊太郎宗親
毛谷邨の農 六助
加藤主計頭清正
加藤石動丸
伊達家の乳人淺岡
常盤御前
大久保彦左衛門忠教
大石内蔵之助良雄
吉備大臣
佐藤四郎兵衛忠信
弼宰相春衡
當麻寺の中將媛
日野阿稚丸
名和小太郎左衛門長重
袈裟御前
羽柴筑前守秀吉
鳥居強右衛門勝高
信濃國の孝子善之丞