実は　藤本憲幸氏自身、以前は「惰眠をむさぼる無気力人間」だった。当時の藤本氏は、虚弱体質で体調がすぐれず、頭もぼんやりして不安だらけの日々を過ごしていた。それでも「眠りが健康の第一歩」と思い、寝つかれぬ体を無理やり寝つかせていた。その時の体験から悟ったのが、「眠りは眠りを呼び、惰眠は惰眠を引き寄せる」という「睡眠のクセ」だった。これをきっかけにして、藤本氏は睡眠を始めた。
　そして、「七～八時間が最適の睡眠時間という医学的根拠はない。人間にとっての普遍的な最適睡眠時間というものは存在しない!」ということを藤本氏は見出した。
時間は、どんな人にも平等に「1日24時間」与えられている。この24時間を「いかに活動し、生きるか」が、あなたの人生を大きく左右する。
英雄ナポレオンも、発明王エジソンも、そして「鋼鉄王」と呼ばれた大実業家A・カーネギーも、みな起きて活動している時間が長く、睡眠時間が短い、つまり短眠の達人だった。
短時間睡眠ができる人は、人生を大きく開ける人でもあるのだ。
あなたも、一日をもっと長く過ごせたらと思ったことはないだろうか?　たとえば、今までの生活を変えることなく、確実にプラス三時間があなたのものになる、としたらどうだろうか?　明日から、あなたの生活は一変するに違いない。
一日あと三時間がまるまるあなたのものになり、何に使ってもよく、まったく自由な時間なのだ。しかも、それは日を追うごとに加算されていき、一ヵ月で九〇時間!　すなわち、約三日分がまるまるプラスされる。一年では一〇九五時間!　約一ヵ月半がプラスされるのだ。これだけの時間を有効活用できるようになれば、読書にしても勉強にしても、驚くほどのことができ、これで自分の人生に"奇跡"を起こすことだって可能なのだ。
本書が紹介する「熟睡短眠生活」は、以下のことをも約束してくれる。
　1.頭が冴え、記憶力・集中力・持久力がともに高まるので、仕事・勉強の成果が上がる。
　2.最高のコンディションが手に入るので、一日中気分爽快、活力・気力が体の芯から湧き上がってくる。
　3.「自由な時間」が増えるので、プライベートをもつと楽しめる。
　4.時間に追われることがなく、心に余裕が持てるので、自分と自分の人生にもつとしっかりとした自信がつく。
　5.正しい眠り方で免疫力が高まるので、「疲れない体」「病気にならない体」をつくることができる。
いいことずくめの「熟睡短眠生活」を、あなたも今日から手に入れようではないか。
本書では、数々の短眠実践者の例に、藤本憲幸氏が体験から得た短眠のコツや秘訣、ビジネスで成功をおさめた多くの人物の実例も加えて、初心者にもわかりやすいように解説している。
また、すでにいま短眠生活をしている人も、より睡眠時間を短くするにはどうしたらよいか、爽やかな気持ちで目覚めるにはどうしたらよいか、頭の回転を速くするにはどうしたらよいか、などの手がかりとして、この本を役立ててもらえるはずだ。
本書で紹介する「短時間で濃密な眠りをつくる熟睡短眠法」を身に付ければ、その素晴らしい効果に、あなた自身がいちばん驚くことになるだろう。