正常/異常をあつかう科学としての精神医学
★★★★☆
愛人との絆、秘密の共有を作るために娘を殺害する母親、金銭の欲望のため同性愛者になった男、それらに対する精神鑑定。
正常化権力としての法医学鑑定。異常性の領域を構成する三つの形象としての
1自然に反する怪物的人間、自分の娘を切り分けてキャベツと調理した女、幼女の性器を食べ心臓をしゃぶった羊飼い、墓地の死体を陵辱し内臓を花輪のように木にかけた男、隣人の娘の首を切断した女。
2矯正可能性、遺伝と変質、本能の登場。
3自慰する人間、悔悛、教育医学、ルーダンの悪魔憑き、痙攣する肉の管理、子供の自慰の禁止、全ての病の源としての自慰。
当時の村落的風景の一部としての男性性器を愛撫し金を貰う少女。それを襲う痴愚の男、その男の処分における、怪物、自慰する子供、矯正不能者の三つの要素の合流。