真!品質経営実践シリーズ ISO 9001改正の『こころ』
価格: ¥0
ISO9001が2015年9月23日に改正されました。1987年に初版が発行されましたが、1994年に第1回目の改正、2000年に2回目の改正、2008年に3回目の改正、そして今回は4回目の改正になります。多くの人が言うように、今回の改正はISO9001改正の歴史の中で一番大きな改正です。
2000年改正では、ISO9001が取り組む対象が品質保証から品質マネジメントに変わり、大きな改正であると言われましたが、今回の2015年改正はISO/IECのマネジメントシステム規格(MSS:Management System Standard)すべてに適用することに関係しての改正であり、ISOマネジメントシステム規格の世界に大きな変化を及ぼすものです。それは2012年発行の「附属書SL」の出現によってもたらされました。
附属書SLは別名「共通テキスト」とも呼ばれ、現在13種あると言われるMSS (品質、環境、情報セキュリティ、食品、ITサービス、教育、イベント、アセット、社会セキュリティ、エネルギー管理、道路交通、事業継続、労働安全(開発中)) をはじめ80種くらいあるガイド文書すべてに適用される規格作成専門家向けの指針文書です。今回の2015年改正への適切な対応には、この附属書SLが意味すること、すなわちISO9001改正の『こころ』の理解が必要不可欠です。
本書では、ISO9001改正への対応で最も重要で、かつQMS(Quality Management System)のパフォーマンス向上に大きく寄与する箇条4の「組織の状況」に焦点をあてて,詳細に解説します。解説者はいずれも、超ISO企業研究会メンバーで、長年ISO 9001の普及・啓発に第一線で活躍してきた専門家・エキスパートたちです。本書が、ISO 9001:2015改正への“まともな”対応の一助になれば幸いです。
目次は以下の通りです。
第1話 ISO 9001の源流
第2話 目的志向で考えるQMS
第3話 組織の能力
第4話 ISO 9001の戦略的活用
第5話 ニーズの源流は市場にある
第6話 QMSを支える活動
第7話 QMSの適用範囲;組織の状況、利害関係者、製品・サービス
第8話 QMSの適用範囲;適用可能性
第9話 QMS設計・構築へのプロセスアプローチ
第10話 プロセスアプローチ(追補)
第11話 QMSの自律的設計に向けて
監修者・執筆者の紹介
超ISO企業研究会とは