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40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

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カテゴリ: Kindle版
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『40連隊に戦闘技術の負けはない ―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』

ここに書かれていること、「強くなりたい」とひたすら願った者たちの記録だ――防衛大学校を卒業し、新聞社に入ってからは自衛隊をテーマのひとつとして記者を続けてきた私は、二見さんのこの文章を一読して、まずそう直感しました。

憲法の制約からあいまいな存在のまま創設から60年以上を過ごしてきた自衛隊という組織。現場に立つ若い隊員たちが、「このままでいいのか/そこにある危機に対処できるのか」と強く思い始めたときに、米国籍を持つ(鹿児島出身)ガン・インストラクターの永田市郎氏(イチローさん)に奇跡的に出会い、その技術・スピリッツを学んでいきました。

福岡・小倉に駐屯する陸自40連隊から始まったそのムーブメントは、あっという間に、全国の陸自部隊に広がっていきました。

領海・領空の警戒監視という実任務を創設以来続けてきた海上自衛隊、航空自衛隊とは異なり、陸上自衛隊は、任務にリアリティを持つことが遅れていました。

しかし、冷戦終結後に頻発する民族・宗教紛争、そしてそれらを背景とした世界各地で起きる嵐のようなテロリズムの現実を見聞きして、現場の隊員たちは危機感を感じ始めたのです。

自分たちが受け継いできた戦術・思想・装備のままで対応できるのか、と。いや、変わらなくては負けてしまう、それでは国民の負託に答えられない、と。

初の「戦地派遣」となったイラク復興支援活動開始(2004年)の直前ごろから、陸上自衛隊は大きく変わりました。

思うに、それは、陸上幕僚監部という組織の中枢の号令一下の改革ではなく、現場の部隊の危機感から起きたものといっていい。その中心にあったのが、小倉の40連隊でした。


この文章は、その記録です。そして、私は、その目撃者であります。

毎日新聞社会部編集委員 瀧野隆浩


目次
はじめに
永田市郎氏との出会い
 心を揺さぶられる言葉
ガンハンドリングができない部隊は実戦では戦えない
 高い戦闘能力には正確なガンハンドリングが必要不可欠
 他部隊が連隊の訓練教官の若さに驚く
 第一声「この銃は安全ですか」
 本物を追及する世界の門をくぐる
 ガンハンドリングは強さのレベルを判定する基本である
 質の高い基礎練習を確実にやる
 実戦的な訓練と通常の練習の違い
 基礎訓練と真に実戦的な訓練のループ
 実戦的な訓練に適している電動ガン
実戦で必要な知識・行動
 建物の掃討は訓練していないと大きな損害が発生する
 正確で早い至近距離射撃の必要性
 防弾ベストと弾丸の威力
 チタン製ナイフで貫通する防弾ベストに驚愕
 鋼板がないと小銃弾は止めることができない
 跳弾の威力
 グラスをなぜかけなければならないか
 とんでもない威力の弾と見てわからない隊員は本物か
 ローライトコンディションCQB
 目標設定が組織を自動的に変えていく
 銃のトレンド、常識
ガンビー(Gumby)訓練に隊員しびれる
 究極の状況で対応能力を鍛える
 頭が真っ白になると顔色も白くなる
 危険なものから処理をする
実戦的な訓練の追及とサバゲーチームとの真剣勝負
 電動ガンを使用した戦闘訓練の重要性
 電動ガンでできないことは実銃でもできない
 「トップ3」のサバゲーチーム
 一人一人が手強い個人戦
 撃ったら動き、敵を捜す姿勢の良さ
 武器庫のようなトランクの中
 チーム戦の質の違い
人生・訓練に対する考え方
 休憩を入れる部隊は強いのか
 何をすれば強くなれるのか、どんな部隊が強いのか
 高い価値観
 早く伸びるタイプと成長の遅いタイプどちらが強くなるのか
 同じ努力をしても芽の出ない人間をどうするか
 切り開いた道を拡大していくタイプ
 教育者の成長は被教育者の成長と比例する
 我が連隊に戦闘技術の負けはない
あとがき