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軍事学を学ぶ 2018年6月号: 次の戦争に備えるための陸軍改革

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 国家政策研究会
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『軍事学を学ぶ 2018年6月号』は、特集テーマを「次の戦争に備えるための陸軍改革」として、陸軍改革に関する論文2本を紹介しています。
また、一から分かる軍事学の基礎講座と、軍事学の基本概念の一つである「戦いの原則(principles of war)」に関する解説記事も掲載しました。

論文紹介「海洋国家の陸軍戦略と遠征作戦の意義」では、海洋国家の戦略における陸軍の役割を考えます。
近代以降のイギリス、アメリカの軍事史を調べると、陸軍は海外に遠征する能力を発揮することを通じて、海洋国家の国防に寄与していたことが分かります。海を越えて遠くの陸地に支配を確立することは、海洋国家の陸軍が取り組むべき任務だったのです。

それにもかかわらず、最近のアメリカ陸軍は遠征作戦を遂行する能力を低下させ続けており、特に湾岸戦争では現地に部隊を送る基地の制約という問題に直面しました。
著者はアメリカ陸軍として今後の接近阻止戦略に対抗するため、改めて遠征作戦の重要性を認識することを呼びかけ、陸軍を改革することを主張しています。
 
次の論文紹介「なぜ歩兵分隊を拡張すべきなのか」は、陸軍の戦術に関する研究であり、新たな戦闘様相に対応するため、歩兵分隊の定員を見直すことを提案するものです。
著者はアメリカ陸軍が第二次世界大戦の後で歩兵分隊の定員を減らしてから、一度も見直されたことがないことを指摘し、その軍事的な妥当性にさまざまな疑問があると考えました。
その理由を説明するために著者は作戦の側面、兵站の側面、社会の側面、技術の側面の4つに着目しており、それぞれの側面に歩兵分隊の規模を拡張すべき理由があると述べています。

基礎講座「軍事学はどのような学問なのか」では、本誌のタイトルにもある軍事学とは何かという疑問に一から答えていきます。
近年、軍事学と題する書籍は増加する傾向にありますが、軍事学という学問の成り立ちを簡潔にまとめた資料はなかなか見当たりません。
そこで、軍事学が学問の中でどのような位置付けを占めているのかを解説し、さらにその中身についても代表的な文献を取り上げながら掘り下げて説明します。
 
解説記事「戦いの原則:1939年のポーランド戦役を読み解く」は、軍事学の基礎概念の一つである戦いの原則について解説した記事です。
軍事学では古くから戦争を遂行する上で普遍的に通用する原則について研究が重ねられてきましたが、20世紀初頭になってまとめられた9つの原則が現在では最もよく知られています。
 
戦いの原則に関する解説は他の資料でもありますが、戦略レベルの問題に適用したものはごくわずかでした。
そこで、第二次世界大戦におけるドイツ軍が決定的勝利を収めたことで知られるポーランド戦役(1939年)の事例を取り上げ、その勝因を戦いの原則によって解説しています。(「まえがき」より)