次作を期待しています!
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次作「変態捏造」(毎日新聞デジタルメディア局著)はいつ発刊されるのでしょうか?
チンケな遺跡発掘捏造なんかよりもずっと重大で深刻な捏造問題である、自社による低俗記事捏造歪曲報道の検証本もぜひよろしくお願いします。きっとトップセラー間違いなしです。
歴史の皮肉でしょうか
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今はこれだけしか言葉が思いつきません。
「お前が言うな!!」
変態捏造
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本書が取り上げている「発掘捏造事件」やテレビの「あるある捏造事件」は
世間を騒がせはしましたが、単純化してしまえば腐敗した個人または組織が
名誉や視聴率という「欲望」のために起こした「ありふれた事件」だったと言えます。
一方で毎日新聞が行った「変態捏造報道」はこれらとは全く異なる性質の事件であり
日本人全体にとって大変おぞましい事件であるといえます。
なぜならば、この9年以上に渡る「変態捏造報道」が、侮日・反日という
明確な「悪意」と日本国と日本人全てに対する「敵意」によってなされてきたからです。
このような組織が報道機関の名を騙り悪意と敵意に基づいた報道を垂れ流してきた
ことには怒りを越して恐怖すら感じてしまいます。
このような日本と日本人を敵とみなし、
日本と日本人への悪意に満ちた毎日新聞社の
おぞましい報道姿勢が明らかとなった今、
今後毎日新聞によってなされる全ての報道のみならず
本書のような過去の出版物の全てが不信の目にさらされることになるでしょう。
本書の場合は「変態捏造事件」によって廃業に追い込まれた新聞社が
「捏造事件」を扱った書籍としての歴史的価値は残るのかもしれませんが。
内容にはまったく文句はないが……
★★★★★
ここ数年来で読んだ、もっとも衝撃的な本。考古学などにはまったく興味はないが、日本人の先祖が毎年のように古くなっていることには何となく胡散臭く感じていた程度だった。
しかし、良質なミステリものを手にしたように、一気に読んでしまうほどのめり込む内容である。えも言えぬ迫力には、ただただ圧倒されるばかり。
……難点をいえば、短い文章を書くのに慣れた新聞記者さんが、無理に一冊でっち上げたような、変なあっさり感がしたこと。
故山際淳司さんみたいな部外者に、記者たちがお互い何を考えていたとかを聞き込んでもらって、もっと徹底的に書き込んだほうが良かった(同社の人がやると嫌味っぽいし、聞き辛いでしょ)のでは?
興味深い。読むべき本。
★★★★★
私は、この本が「発掘捏造事件とそれによる歴史学への影響」に関するものと思って読み始めた。しかし、本書は、発掘捏造やその背景の記述も適切になされているものの、むしろ、主として、スクープに至るまでの報道現場の生々しさが伝わってくる「ジャーナリズムの記録」である。
当初は、捏造の確信もなかったのに、周辺資料の収集や関係者へのインタビューで情報を集め、一方、本人には気付かれることなく深夜・早朝の張り込みによってビデオや写真で捏造現場の撮影に成功する。最終的に、本人に動かぬ証拠を突きつけ、報道のゴーサインが出るまでの経過は緊迫感がある。
次に、この本は、組織のリスクマネージメントを考える人にとっても有益である。性善説に立つ閉鎖的なコミュニティがいかに不正に対して脆弱で、信じられないところまで突っ走ってしまうかがよくわかる。
そして、もちろん、石器遺跡研究に重大な影響のあったテーマなので、おそらく古代史学に興味のある人にも有益と思われる。
このように、さまざな意味で読むべき本といえるが、何より興味深く引き込まれる本である。