これ以上のコストパフォーマンスのよい学習書はない。
★★★★☆
日栄の初級・中級のシリーズの上級版です。解釈が難しい英文が30あります。中級との段差がありすぎるような気がします。このレベルの英文を読み下すための中級との橋渡しの「中の上級」の解釈本がもう1冊欲しいと感じました。このレベルの英文を辞書を引くだけで読み下せる人にとっては306円で大学本試験レベル長文読解の学習ができるのでコストパフォーマンスはこれ以上のものはありません。センターレベルをはるかに超える難解な英文(翻訳付き)1つ10円です。解説らしい解説はほとんどないですから自信のない人は解説がとても詳しい同じ日栄の「やさしめ英語長文」や「頻出英語長文」などを読んでから取り組むといいでしょう。
「抽象的な内容表現を英文ではこうするのか」とわかって勉強になります。
因みに第3日目の文は「綿貫陽著;英語長文読解問題の解き方」という本の16文で取りあげられていますので解説等はそれを参考にすることができます。
昭和58年初版以来平成20年まで25年間で346刷を重ね、学校や予備校の一括購入が多いのかも知れないが隠れたベストセラーといえるのではないだろうか。活字版型がすり減ってきてもいるし、このレベルになると解説など当てにせず辞書を引きながら自分で文法的な解釈をしないといけないということなのかも知れませんが、いくらなんでも解釈解説をせめて中級程度にもう少し充足した改訂版の発行を望みます。