大人気シリーズ第6作! 落ちこぼれ東大院生の起死回生の記憶術
価格: ¥0
「私は勉強が苦手です」
「効率が悪いから人の3倍勉強しないと覚えられない」
あなたは一度でもこれらのことを言ったことがあるでしょうか。
あるとしたら、その言葉の根拠はなんでしょう。
「試験で満点を取ったことがないから」
「有名大学を卒業していないから」
そんな言い訳をするかもしれません。
私もかつて、そんな言葉ばかりを口にしていました。
どんなに勉強しても、平均くらいの点数しか取れないのだと思い込んでいました。
そんな私だからこそ言えることがあります。
「勉強ができない人の一番の原因は、自分が勉強できないと思い込むこと」です。
学歴も、年収も、その他ステータスも。
「記憶する」という行為においては全く意味をなさないのです。
もしかしたら本書を読んでいただいている方の中に、勉強が苦手だと感じている方がいるかもしれません。
勉強を避けて一生を過ごすことだってできるでしょう。
勉強に自信のないまま幸せに生きている人だって世の中にはたくさんいるでしょう。
それでも。
勉強が苦手なまま一生避け続けるよりは、勉強が得意だと胸を張って言える方が幾分か素敵な人生ではないでしょうか。
あなたが仮に冒頭のように勉強に自信がなかったとしても、
人生で一度くらい、本気で、全身全霊100%で自分自信を信じてみるべきなのです。
「自分は優秀だ」
「自分は天才だ」
「自分ならなんでもできる」
こう思うべきなのです。
断言します。
いわゆる暗記が得意かどうか、勉強ができるかどうか。
これらは生まれつき決まるものではありません。
いつからだって勉強ができるようになります。
しかもものすごく簡単に。
勉強は才能ではなく、テクニックです。
知っているか知らないか。
知る機会があったかなかったか。
たったそれだけの違いでしかありません。
本書を読み進めるにあたって、このことは忘れないでください。
そしてもう一つ。
「記憶する」という行為はあなたの人生でどれほど大切な行為であるのか。
そして、その行為を改善・強化することは、
勉強やビジネスにおいて劇的な変化をもたらすということ。
繰り返します。
「勉強や記憶することは才能ではなく、ただテクニックを知っているか知らないかの違いしかないということ」
「記憶するという行為を改善・強化することがあなたの人生に劇的な変化をもたらすということ」
この2点を忘れずに読み進めていってください。
それでは本文に進んでいきましょう。
本書が、あなたの人生を少しでも好転させるきっかけになることを願って・・・
1.はじめに
本書は、「東大院生3人が書いたシリーズ」の第6作目にあたります。
とはいえ、前編、後編のような形ではく、それぞれ独立して完結しているため、どれか1冊を読むだけでも大変満足して頂ける作品であると自負しております。
勉強は才能ではありません、テクニックを知っているか知らないかです。
私たちが東京大学に入れたのも、生まれながら勉強の才能があったからでも、人一倍努力したからでもありません。
「運」です。
学校では教わらない、勉強以外の勉強に対する知識、例えば、目標設定テクニックやモチベーション維持、勉強に対する姿勢、スケジュール作成など、たまたま知る機会があっただけなのです。
自分で考えた部分もありますが、基礎はやはり「運よく知った」だけです。
勉強が得意な人と苦手な人の違いはこの程度しかありません。
基本的には「出会い」です。これは人や本、ウェブページなどあらゆるものとの出会いのことです。
本書も、あなたにとって素晴らしい「出会い」となるように心を込めて執筆しました。
もしもあなたが学生ならば本書を読むことで、おそらく志望校に入れるでしょう。
もしも社会人の方ならば、英語や資格の勉強等がはるかにはかどるでしょう。
また、それだけでなく、東大生の秘密のテクニックを知ることで、今までより楽しく、効率的に仕事をこなせるようになるでしょう。
途中で飽きることなく、最後まで読んでいただけるように、なるべく無駄な言葉を省いて、シンプルで分かりやすい本に仕上げました。
しかし、本書は、要点をまとめ、読むだけで知識を吸収しやすく、すぐに実践で生かせる様々な工夫を行っています。
「空いた時間にパッと読めるが、読了感が高くすぐに実践できる本」これが私たちの目標です。
2.落ちこぼれ時代に出会った記憶術
「先生、歴史の年号を覚えることに何の意味があるんですか」
「先生、この勉強って将来どんな役に立つんですか」
学生時代の私は、授業中にこのような質問ばかりして授業を邪魔する生意気な学生でした。
なぜ電卓を使用してはいけないのか。
なぜ現在は使われていない古文など読めるようになる必要があるのか。
なぜ子供は勉強をしなくてはいけないのか。
なぜなぜなぜ。「教えてください先生!」
きっと先生もうんざりしていたことでしょう。陰でなぜなぜ少年と呼ばれていたかもしれません。
勉強は嫌い。暗記も苦手。好きな教科は体育。嫌いな教科は暗記科目全て。
勉強って何の意味があるの?外で遊んだほうが面白いじゃん。
テストで満点とったらなにか良いことあるの?
英語?将来海外行かないから覚えなくていいでしょ。
このような学生はどこの学校にでも一人や二人はいるでしょう。
皆さんもなんとなく私がどんな学生だったか想像がつくと思います。
でも、私を含め、そのような学生は 心のどこかではきっとこんな風に思っていたはずです。
「テストで満点取りたい。」
「勉強できるようになりたい。」
とはいえ、決して行動することなく、全く逆のことばかり口にし、授業中は寝て休み時間はバカ騒ぎする学生生活を送っていました。
今思えば、授業を真剣に受けなかったのも、試験前に真面目に勉強しなかったのも、
「自分は勉強が苦手だ」
という意識がどこかにあったからだと思います。
そしてもう一つ、
頑張って勉強しても良い結果が出せなかったときに、
「周りと比べて自分は劣っている」ことが明らかになってしまうのが怖かったからかもしれません。
もちろん他にも、
そもそも何から手を付けていいのかわからない。
何をすればテストの点が上がるのかもわからない。
教科書を読んでも次の日にはほとんど忘れてしまう。
このように、勉強を避ける理由は十分すぎるほどたくさんありました。
こんな私が「暗記という行為」に興味を持つきっかけとなったのが、
「歴史年号100問クイズ」という、クイズという名のただの抜き打ちテストでした。
結果は100点満点のテストでなんと2点。
返却された答案用紙を眺め、心の中で「抜き打ちテストだから仕方ないと」言い訳しながら、ふと疑問に思いました。
「なぜ2点なのか」
そう。
「なぜ2点も取ることができたのか」と。
歴史の授業は、なぜかおじいちゃん先生の声が子守歌のように聞こえるという病に侵されていたため、まともに起きていた記憶もほとんどなく、まして家で勉強するくらいなら
半袖半ズボンで富士山にでも上ったほうがましだと考えていたくらいです。
答案用紙を見ると丸がついているのはこの二つでした。
「710」と「1192」。
そう。
かの有名な、「納豆ねばねば平城京」と「いい国作ろう鎌倉幕府」の二つです。
この時に初めて気づきました。
「語呂合わせを用いれば簡単に満点とれるんじゃないか」
ということです。
そして、先生にも「なぜなぜ」ばかり質問し授業の邪魔をしていたことが功を奏し、ここでも「なぜ、語呂合わせを用いると記憶に残るのか」を考え始めました。
これが、落ちこぼれだった私の人生を、起死回生させた「記憶術」誕生のきっかけです。
その結果、人が物事を覚えるためには満たすべき「ニーモニックエレメント(記憶要素)」がいくつも存在し、語呂合わせはその「ニーモニックエレメント」の多くを内包しているテクニックなのだということがわかりました。
このことを知ったとき、
「ニーモニックエレメント」とそれを満たすテクニック、いわゆる「記憶術」を編み出したとき、
私の頭の中で離別の鐘の音が聞こえました。
「歴史年号100問クイズ2点野郎」というあだ名との離別の鐘の音が。
あなたも本書を読み終えたとき、離別の鐘の音が聞こえるかもしれません。
それが私のようにみじめなあだ名からの「離別」でないことを祈るばかりです。
さぁ、次からその「記憶術」をお伝えします。