大バッハを知るには欠かせない管弦楽組曲がこの一冊で事足りる。
★★★☆☆
他の出版社からもミニスコアが出版されているが、管弦楽組曲が全曲収録されていてこの値段!コストパフォーマンス良すぎです。解説については好みの分かれるところなので星三つとしましたが、私的には星4つ。難点はミニスコアゆえ目にはあまりよくない(笑)とくにコンティヌオ(通奏低音)に記されている和音数などは、ちと読みにくいかも。しかし、「G線上のアリア」としてあまりにも有名な組曲3番のアリアも収録されていますし、バッハの緻密な対位法から生み出されるハーモニーと甘美なメロディーのナゾを垣間見える一冊です。ちなみに、バッハの曲を聴いて「美しいなあ」と思ってこのスコアを購入される方は、池辺晋一郎氏の著作「バッハの音符たち」を合わせて読めば、「なおよし」ってな感じでしょうか。