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闇からの谺―北朝鮮の内幕〈上〉 (文春文庫)

価格: ¥590
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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北朝鮮告発ものの古典です ★★★★★
北朝鮮で『ブルガサリ』と言う怪獣映画を撮った韓国人映画監督、申相玉 (シン・サンオク)
その夫人で、監督同様拉致された、女優の崔銀姫 (チェ・ウニ)。

この本が古びずに。今も版を重ねているのは、拉致の実態を世界に先駆けて公開したからだし、
その素顔が未だに謎である、金正日その人に面会しているからである。
よくぞご無事で。 ★★★★★
香港から拉致された映画監督と女優の手記である。拉致の記述から、ウィーンの米国大使館に逃げ込むところまで詳細に記述されている。

収容所の記述もさることながら、金正日との会見を盗聴したテープの内容は圧巻である(雰囲気を残した翻訳には相当苦労されたと思う)。

上下巻あわせると相当長く、また冷戦当時のものでいささか話も古いのだが、お勧め。

拉致被害者と北朝鮮人民の心の交流 ★★★★★
内外を問わず、北朝鮮拉致関係の本が続々と出版される中、崔銀姫 (チェ・ウニ), 申相玉 (シン・サンオク) の二人による1989年出版のこの手記は、かなり古いです。しかし私が一度手放して、また購入し、今もお勧めする理由を申し上げます。北朝鮮に拉致された数多の方々の中で、韓国の女優と映画監督のこの二人は、映画好きの金正日にかなりの好意と厚遇をもって迎え(拉致?)されました。冒頭に描かれているように、崔銀姫は金正日自らが出迎えに来たほどです。 申相玉は途中脱走を図り捕らえられ、囚人としての扱いを受けましたが、二人は別々に拉致されながら結局また一緒にされ、二人で北朝鮮の新しい映画を作るよう命じられます。北朝鮮の国家計画の一端を担うように二人は拉致されたのでした。

二人にかけた金正日の期待は大きいものでした。韓国では考えられないほどの莫大な予算を映画制作費として与えられます。しかしその一方、必ず監視員付きの行動、また北朝鮮俳優のレベルの低さ等、様々な問題にぶつかりますが、二人は屈せず、北朝鮮脱出の日を夢見ながら映画製作を続けます。その中で初の北朝鮮映画での国際映画祭(チェコスロバキア)での受賞を果たします。

脱出が現実となってきた日、喜びを感じながらも二人は、今まで共に映画に携わってきた北朝鮮人民との別れに心の中で涙を流します。二人が与えた新しい学びに、純真に取り組む北朝鮮の俳優たちとの心の交流は拉致という関係を超えても、やはり存在したのです。

金日成との出会いのエピソードも書かれた、かなり古い本ですが、興味深く読めます。翻訳の池田菊敏氏の文体は、いつも北朝鮮人民に対する愛情溢れ、読みやすくお勧めします。

まさに北朝鮮の内幕!金正日の描写が実に生々しい ★★★★★
 高名な韓国映画監督、女優であった著者の二人が金正日からの指示により北朝鮮工作員によって香港から拉致されたのは1978年。これは、今年9月の日朝首脳会談において金正日自らが拉致の事実を認めた日本からの拉致事件が頻発したのと同じ年だ。拉致の時の模様は日本の拉致被害者の体験とよく似ている。著者二人の北朝鮮での暮らしぶりから、北朝鮮の社会構造や他の外国人拉致犠牲者の暮らしぶりの一端が明確に読みとれる。

 この本が特に優れているのは、著者二人が映画ファンである金正日に大変重宝されていたため、金正日という人物を極めて近い距離から観察しているところである。その描写は実に生々しい。金正日は外部世界のことを良く知っている。彼は、自らの利益のために計算をした上で、北朝鮮という国を歪んだ形のままで運営しようとしている。そして、細かな点まで政策決定の判断を下している。今、日朝国交正常化交渉が再開されようとする中で、我々は、こんな人物を相手にしているのだということを良く踏まえなければならない。

北朝鮮の最高指導者の実情がよくわかった ★★★★★
あれだけ閉鎖された世界なのに、世界各国の映画が集められている貯蔵庫が北朝鮮に極秘にあること、芸術面に無謀に費用を費やす指導者の無鉄砲さなど、刻銘に描かれていて、ただただ残忍な今までの手記とはまた違った怖さがあった。キムジョンイルの話し方のクセ等も載っていて、リアリティがすごい。拉致についての詳細な記述も、拉致事件が現実にあるということを語っていて、日本人としても他人事ではないという思いになった。文化にも触れられる作品として、とても面白くてあっというまに読んでしまいました。オススメだと思います♪