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ライカとモノクロの日々 エイ文庫

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: エイ出版社
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ファンなら買っておきたい ★★★★★
氏のファンなら多くを語る必要のない要チェック本。
「ライカ」「モノクロ」という言葉で気になった方に説明すると、機材や現像・プリントに関する情報はかなり少なめ。氏はライカを使って日常を切り取るスタイルで有名な方。その方法論についての著作は別にあります。
ですから、この本は氏の旅の撮影紀行をまとめたエッセイ集のような形式で、主に撮影に至る心理描写が中心の「ブログ的」随筆。ライカに限らずカメラ旅が好きな方なら共感できる一冊です。
はじめて氏の著作を買おうとしている方へ。明るく楽しい文体の著作がお好みの方は少々暗いと感じるかもしれません。同社の文庫シリーズでいうと某チョートク氏よりは若者向け、藤田一○の「時間シリーズ」よりは重厚感があります。
個人的には大好きですのでよく病院の待合室でよみかえしています(笑)。
いまひとつ…。 ★★★☆☆
優しい人だと思います。
写真にも、それが滲み出ているのが、割と好きです。

ただ、元は物書きを目指していたというだけのことはあって、文章は上手なのですが、時々ウケ狙いが目に付くことがあります。他の出版物と併せて読むと(別に意地悪く探した訳でなく、彼のものをいろいろ読みたいと思ってあちこちのものを読んでいたら、たまたま気付いてしまった)、書いていることに矛盾が見付かったりします。

そのことに気付いてから、書いておられることがちょっと信用できなくなりました。彼の写真を見たことがライカに興味をもった原因の一つでもあるので、個人的に残念です。
視点をもっとシャープに、そして柔らかく。。 ★★★★☆
最近の薄っぺらくて力のない写真ばかりを撮る若手作家の中でも、内田さんはわが道を歩んでいて好感が持てる。また、主にモノクロ写真に力を入れているようだが、そのプリント技術やライカのレンズの描写うんぬんよりも、もう少し被写体に対する眼や態度をシャープにしてほしい。現時点では、モノクロのプリント自身の美しさと実際そこに写っている被写体が少しアンバランスな感じがする。

内田さんは、ドアノーやエドゥアール・ブーバ、ウィリー・ロニのような作風の写真を撮る作家なので、日本の流行りの写真スタイルに迎合するのではなくて、もっと自分の内面を深く見つめて、本物のファインアート・フォトグラフィーの世界を追求していってほしい。(私見だが内田さんはそれが出来る才能の持ち主だと思っている)
一見するとハービー山口風の。。 ★★★☆☆
写真を撮るが、まだ年が若いせいか、それともハービーほど様々な人生経験を積んでいないせいか、残念ながら写真に引き込まれるような魅力や力強さはそれほどないような気がする。内田ユキオの写真が好きだという若い人が多いのは、やはり昨今の日本の軽薄になってしまった人間関係を反映しているのではないか。

最近のくだらない自分の痴生活(私生活)写真ばかりを撮る日本の写真家に比べて、彼の場合、写真を撮る視点はそれほど悪くはないので、もっと自分の中へ深く降りていくような写真を撮ってほしいと願う次第である。

あとは英国王立写真家協会の会員だそうだが、内田さんの海外での活動歴を見ると、その名ばかりが先行して自分の経歴に箔をつけるだけの飾りモノになってはいないだろうか?ここは世界的に見てもとても歴史と実績のある協会で、ひと昔前まではここの会員になることは本当に難しく写真家にとっては大変名誉であった時代もある。

本当にここの会員だというのなら、もっと積極的に海外に向けて作品を発表してもらいたいものである。毎年世界に向けて色々なフォトコンテストを開催しているのだから。
モノローグ ★★★★★
『月刊・カメラマン』誌に「モノローグ」として連載された文章を
ベースに本書用に加筆修正+写真の配置変更/追加を行った文庫本です。
もともとが読みやすい日記風のエッセイだっただけに、本書も読みやすく楽しめます。
挿絵として使われるモノクロの写真は素晴しく、エッセイの内容と微妙にリンクして、物語りが広がります。

「カメラを持って散歩に行こう」そんな気分にさせてくれる本です。