オーディオのオカルト話も悪くはない
★★★★☆
最近はヘッドホンで、携帯音楽プレーヤーや、PCの音源を楽しむ人達が多いと思います。特にPCに上質のヘッドホンアンプをつなぎ、ハイエンドのヘッドホンでWAVファイルを聴けば、そんなにお金をかけなくても、かなり良い音で音楽を鑑賞することが出来ます。
とはいえ、本格的なオーディオでスピーカーから流れる音楽を間接音も含めて楽しむのも、他には代え難い楽しさがあります。本書は、そういったオーディオに興味を持ち始めた人達や、久しぶりにオーディオにはまってみようか、という人達への良いガイダンスになると思います。オーディオの初歩話から、最近のトピックスまで平易な語り口調で紹介されており、それなりのオーディオ歴のある人にも興味深い内容があると思います。
本書にはいわゆる、オーディオのオカルト話も載っていますが、それはそれで楽しいものです。オカルトとは、「目で見たり、触れて感じたりすることのできないもの」という意味ですが、一部の人達にはオカルトであっても、一部の人にはそうではないのです。電気や磁力などがそもそもどういうものなのか、科学で全て解き明かされた訳ではなく、計測器には反応しなくても、人間の聴覚で感じられたものが、後で証明されるというのは良くあることです。
オーディオに限らず、経験則を追放してしまったら、進歩はありませんし、面白くもありません。趣味なのですから肩肘を張らずに気軽に、オーディオ漫談を楽しめば良いのではないでしょうか。
オーディオにハマるとこーなりやすい
★☆☆☆☆
パラパラ立ち読みで十分のレベル。
オーディオマニアはえてしてオカルトにハマりやすいので要注意、
音楽好きとオーディオマニアはイコールではないと思います。
この本を買って悩みまわすよりネットで「オーディオの科学」をご覧になったほうがよほどためになります。
この本を買うなとは言ってません、この系統がお好きな方にはそれはそれで結構。
怪しい話、聞きかじりもあるので、要注意
★★★★★
オーディオマニアの噂話のたぐいの集まり。
素人には参考になることも多い。
著者は、何の専門家か、読んでいるうちに疑問になる。
どうも、話は聞きかじりが多そうだ。
本書で知ったことは、専門家からの意見を別に聞いてみるとよい。
オーディオショップには、セミプロの方も多いので、本書よりは専門的な意見を聞くことができるかもしれない。
作法32:CDは必ず2度がけするというのは疑問です。
デジタル機器で2度がけすると音がよくなるのであれば、
回路またはソフトで自動で2度かけする機能を入れるからです。
作法39:コンセント1つが原則
家庭の配線で、2つ以上のコンセントがどのような配線になっているかで、コンセントを別にする意味がない場合もある。
配線を問題にせずに、コンセントを問題にするのが疑問。
作法49:電源を入れてから30分経ってから
真空管アンプなら、30分は必要だが、デジタルアンプなら、5分程度でよいかもしれない。
回路の特性を考えずに、何分とかいうのはナンセンスかも。
Audio装置の使いこなし作法から見えるもの
★★★★★
現在のAudioはデジタル抜きでは語れない。同様に、マイク、スピーカー、ヘッドフォンなどのアナログ抜きでも語れない。良い音のイメージをしっかり持てば、再生音楽の楽しみも一層ひろがる。
装置の配置、安価で身ぢかな小道具を工夫するだけでも音は変わる、また実験する楽しさも味わえる。
セット物の簡便さに疑問をもったら、単品組み合わせAudioの世界がありますよ、という事を読み易く説明してくれている
Audioの入門書、工夫虎の巻といった内容。
本当に読み易いので、何回も読み直してしまいます。
著書の主張が明確
★★★★☆
オーディオに対する筆者のスタンスは、「何より大切なのは、表現者が音楽を生み出した、
まさにその瞬間に居合わせたかのような感動を追体験することです。そのための重要な道具がオーディオである」だそうです。
オーディオはまさに道楽であるため、音への追及方法は十人十色だと思います。
筆者のような主張もあれば、気に入ったデザインのスピーカーを購入し、
自分好みの音にどこまで迫れるか、あるいはスピーカーケーブルにのみ焦点をあて
音質を追及する人もいるでしょう。
一つの主張として素直に読んでみると、自分の「道」を究める参考になる筈です。
入門編と銘打ってますが、ベテランでも得るものがあると感じました。