【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:アーシュラ・K.ル=グウィン/作 清水真砂子/訳 出版社名:岩波書店 シリーズ名:岩波少年文庫 588 発行年月:2009年01月 関連キーワード:ゲド センキ 1 イワナミ シヨウネン ブンコ 588 カゲ トノ タタカイ げど せんき 1 いわなみ しようねん ぶんこ 588 かげ との たたかい、 イワナミ シヨテン イワナミシヨテン K/0365 いわなみ しよてん いわなみしよてん K/0365、 イワナミ シヨテン イワナミシヨテン K/0365 いわなみ しよてん いわなみしよてん K/0365 アースシーのゴント島に生まれた少年ゲドは、自分に並はずれた力がそなわっているのを知り、真の魔法を学ぶためロークの学院に入る。進歩は早かった。得意になったゲドは、禁じられた魔法で、自らの“影”を呼び出してしまう。中学以上。
青春小説の傑作
★★★★★
初めて読んだのは20年以上前の大学生時代だが、もっと早くに読んでいればよかったと思う。近年アニメ化された作品は見てないが、もしそのためにこの原本が読まれないとすればそれは大変残念である。大筋としてはゲドという名前の青年(最初は少年)が致命的な過ちのために出現させた禍いを解決させるために、世界をさまよう物語である。もっとも感銘を受けたのは最後にその「禍い」を自分の一部として受け入れて一体化するところだった。人間として否定したい自分の悪や負の部分も正面から見て受け入れるのが大人になることだと教えられた。そのような精神的な筋の拡張の高さとは別に、おそらくケルト神話世界を下敷きにしたと思われる人物・社会描写もよく書けている。ルグウィンの他の作品もいろいろ読んだが、この「影との戦い」をしのぐ作品はないように思う。
アニメを見てから原作を読んだので
★★★★★
映画(アニメ)を見てから原作を読んだので、内容の複雑さに少し躊躇しました。
映画よりも、原作の方がすばらしいと思いました。
底流を流れている考え方は共通します。
本作品では、魔法に対する考え方を示していると思いました。
映画(アニメ)の方は、なんとか分かりやすくしようとして、
単純化しすぎたのかもしれません。
全部読めませんでした
★★☆☆☆
アマゾンレビューでの高評価をみて購入しましたが、まったく面白くなくて、最後まで読めずに売却してしまいました。
確かに、設定は面白そうなのですが、如何せん児童文庫の領域を出ていないので、物語が幼稚な印象を受けます。
昔のアメリカではヒットしたのかもしれませんが、アニメ、漫画、ゲームなどで良質なファンタジーに触れている現代の日本人で、この作品を面白いと思う人はほとんどいないと思います。
宮崎駿氏がこの作品に高評価を与えたのは、この作品は設定がよくできている(ファンタジーの原型のようなものがある)ので宮崎流に脚色・肉付けしたら、現代日本人の視聴に耐えうるものにすることができるにという意味にすぎない、ととっておいた方が無難だと思います。
とりあえず、この本単体では、読めたものではありません。
むやみに変えてはいけないものもある
★★★★★
決して<オジオン>を<オギオン>に変えてはいけない
と言っているわけではありません。
便利だから、お手軽だからと言って、たとえ
魔法使いであろうとむやみに力を行使しては
いけないのです。
冷たい雨のそぼ降るゴントの山中を旅する
オジオンとゲド。
もはやゲドにはこの偉大な魔法使いが、
何を考えているのか分からなくなっていた。
雨が降っているのに、なぜオジオンは<雨よけ>の呪文一つ
使わないのだろう。
雨よけの呪文くらいここいらの<風の司>なら
誰でも知っていることだ。
それなのにオジオンは、雨を気ままに降らせたまま
自分は雨宿りをするだけだ。
こうした不満を抱えた弟子の姿を、師のオジオンは
優しく見守ります。
その後、ロークの島でゲドは、その時のオジオンの真意を
知ることになります。
<風とか雨といった自然の力を呼び出すことは、
この自然界の状態を変えることになるのだから、
真の魔法使いというものは、いよいよにならなければ、
そのような魔法は使わないものだ>
と、ローク島の<呼び出しの長>はゲドに教えます。
弱肉強食の世界にあって、変革というものは
避けられないことかもしれません。
しかし私には、むやみに変えてはいけないものも
あるのだと感じました。
言葉では言い表せないくらい学ぶことのある
一冊です。
子どもから大人まで楽しめるファンタジー
★★★★★
小さい頃、両親に読んでもらったことのある物語の一つです。
そのころは、単純にファンタジーとして楽しめました。
映画化され、改めてゲド戦記を読み直したところ、再び夢中になって読み進めました。
幼かったころとはまた違った観点で楽しめました。
ゲド戦記は哲学的な部分もあり非常に奥が深いと思います。
子どもから大人までのお勧めのファンタジーです。