【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:大石圭/〔著〕 出版社名:角川書店 発売所名:角川グループパブリッシング(発売) シリーズ名:角川ホラー文庫 Hお1-11 発行年月:2008年12月 関連キーワード:ニンゲン シヨケイダイ カドカワ ホラ- ブンコ オ-1-11 にんげん しよけいだい かどかわ ほら- ぶんこ お-1-11、 カドカワシヨテン カドカワグル-プパフ 0946 かどかわしよてん かどかわぐる-ぷぱふ 0946、 カドカワシヨテン カドカワグル-プパフ 0946 かどかわしよてん かどかわぐる-ぷぱふ 0946 網膜剥離を理由にボクシング界を去ったものの、戦いの熱気が忘れられずにくすぶっていた小鹿。彼のもとに、格闘エージェントである美女が訪れ、世界最強の男、ラムアとの一戦を持ちかける。それは、アンダーグラウンドファイトへの招待状だった-。闇のリングをまばゆく照らす光。血に飢えた観衆を熱狂させる野獣たちの死をかけた戦いが始まる。暴力だけ
暴力描写のないバイオレンス小説
★☆☆☆☆
完全にタイトル負けしてる。
まともな暴力描写は主人公の仲間の女の試合、その一試合のみ。
主人公の試合にはまともな暴力描写は皆無。
暴力描写のないバイオレンス小説なんて初めて読んだ。
この作家、これを含めて最新の作品ほどぬるい物ばっかで、ホラー作家としてはもう駄目だろうね。
ルール無視の強さを求める者の世界
★★★★★
ルール無用のアンダーグラウンドの世界で戦う日本人ファイターを描いた作品。自分の中にある暴力衝動というドス黒いものを、これまでの作品では性交や特定の殺害方法や、あるいは犯罪的手法で解消する人間を描いてきた作者が、純粋な戦いと端的な力のみを用いる世界に生きる人間を描いた点で、過去の作品とは全く異なるものと言えるでしょう。
主人公の小鹿が求めるのは、輝きと瞬間。そして、小鹿以外のファイターが求めるのもまたそれらです。
おそらく、主人公は過去作品のどの主人公たちよりも性欲旺盛で、むしろ獣に近いほど衝動が強いのかもしれません。そのこともまた、作品に生の鮮烈さを与えている要因だと言えるでしょう。
難しさ
★★☆☆☆
読後の私見。
今回この本を読んでみて改めて長編小説の難しさ感じました。
長編小説を最後まで面白く書くということは、
これまで長編小説を数多く執筆されている大石さんですら難しいのだと感じました。
最初はいつもの大石ワールドではなく、
新鮮な感じで良かったのですが、
物語を読み進めていくに従って、
話を急ぎすぎてすべてが台無しでどんどん退屈になっていきます。
最後は駆け足で無理矢理ラストにつなげたように感じました。
また、主人公の戦うリングは、
何でもありのファイトスタイルのわりには、
リングがボクシングやプロレス的な四角形のリングであり、
リング外にエスケープできるという退屈な設定でした。
個人的にはUFCみたいな外に逃げられない、
金網で仕切られたオクタゴンリングのほうが、
緊張感と絶望感があっていいのではないかと思った。
胃のあたりがムズムズするような表現は今回はありませんでした。
ルール無用のトンデモ格闘試合
★★★★☆
作品タイトルに一目惚れ!ぐんぐん引き込まれて読んだ。
詠み進めるごとにラストのどんでん返しに期待してしまうくらい物語の合間合間に予想を裏切るエピソードが盛り込まれていて楽しく読んだ。
ただ残念だったのが…。
物語の成り行き上、筋書きが次第に読めて終止符はあっさりしていて拍子抜けさせられた。
大石圭ファンならぜひ!!
★★★★★
めずらしく後味のいい作品!「アンダー・ユア・ベット」以来かっ!?
大石イズムも健在なので、コアな方も安心して楽しめます!