これは掘り出し物!身体に関する慣用句の日米(英)表現に詳しくなれる一冊
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身体に関する慣用句は日本語・米英語ともに色々とありますが、知らないと意味不明なものが多いですね。日本語の慣用句を文字通り英語に直訳しても全くナンセンスで、英語に訳したくとも訳せなくなって、まさに「(ノドを指して)ココまで出てるのに〜」(※)という状況に陥ってしまったりすることもあるでしょう。
そんな時、本書の登場です。日米の慣用句の共通点・相違点を解説が面白いです。(※)は英語表現では「舌先まで出かかっている(be on the tip of one's tongue)」と解説があります。語源も分かっていれば解説があります。(例えば"a rule of thumb"(目の子勘定)は"(成人の)親指の物差し=約1インチ"という解説は、まさに"目から鱗(an eye-opener)"でした) 主に米語ベースの解説ですが、英語関連表現があれば言及しています。英文・和文索引付きで親切ですね。
個人的には「大木こだま・ひびき」の漫才風に慣用句を頭の中でイメージして楽しんで読んでいます。例えば、「何でもお見通し」→「Have eyes in the back of one's head (頭の後ろに目がある)」→「そんな奴 おれへんやろ〜」、「彼は巨乳好きだ」→「He is a breast-man (彼は乳房男である)」→「そんな奴 おらへんやろ〜」という具合。(^o^)