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イラクサ (新潮クレスト・ブックス)

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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硬質な手触りの短編集 ★☆☆☆☆
カナダ出身の女性作家,アリス・マンローによる短編集。
中編に近い短編が九つ収録されている。

職人的な筆致で綴られた硬質な手触りの作品で、相応の読解力と忍耐力が求められる。
海外文学に造詣が深い読者を除いては、物語の世界観やエッセンスを吸収しながら読むのは骨が折れるかもしれない。
味わい深い作品、なのだけれど・・・ ★★★☆☆
こんなに素敵な物語が、まだまだ知らない所に沢山
眠っているのだなぁと、改めて思い知らされました。
国内・海外問わず、小説を作り上げるのは同じ‘人'
なのだから。

今はまだ分からなくても、いつか恐らく分かるだろう
大人の世界。
アリス・マンローさん、良い作家サンです。

ただ・・・
翻訳が、申し訳ないけれど、読み辛い。
もう少し、日本語としてすっと入ってくれば、より
その面白みも増すだろうなぁと思います。
この点で、減点★★(星2つ)。

この作品自体は、(ワタシにとって)☆5つデス。
日々のちょっとした出来事から ★★★★★
短編の女王と称される、カナダの作家アリス・マンローによる、何気ない日々の短編集。登場する人物はどこにでもいそうで、みんなそこそこの「普通の人」。それぞれに悩みを抱え、どうでもいいことに一喜一憂し、時が過ぎるのを享受する。憧れを掻き立てられるわけでもなく、スリルがあるわけでもないのに、心を打たれるのは、自分の中にも潜む感情と次々と共鳴するからだろう。読み終えた後に残るのは、淡い黄色い光に包まれた、過去の自分、今の自分、未来の自分。それほどまでに、自分自身の感情とそれぞれの主人公の感情とが結びつけられている。
訳ってむずかしいね。 ★★★☆☆
語り手や時間軸を巧みに変化させて、物語を紡いでいく。主人公たちの性格や、年齢、好みなどが少しずづ明らかになっていく。
少し古い時代に設定されているのも、気に入りました。


全体として作品は好きでしたが、英語臭さが残ったままの翻訳に不満足です。
おそらく、作者の文体や、文の構成、単語の選び方などを出来る限り忠実に日本語にしたのだと思いますが・・

もう少し日本語らしくしていただけないものかと、日本語らしい翻訳が好きな読書家として。
日常生活の中に起こる心情の機微 ★★★★★
カナダの田舎町を舞台にした9編の短篇集です。

アリス・マンローという作家の作品を読むのは初めてなのですが、その文章と余韻に魅了されました。
特に、表題作「イラクサ」までの5編は、どれをとっても心に残る作品ばかりです。
その理由は、ありきたりの日常生活の中に起こる心情の機微を、ストレートに描ききっているからかも知れません。
今年映画(「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」)が公開になった「クマが山を越えてきた」は、アルツハイマーになった妻を思う夫の純愛に溢れた作品で、身につまされるものがありました。

冒頭の「恋占い」もジュリアン・ムーアで映画化されるということなので、是非見たいと思います。