どちらが良い作品でしょうか?
★☆☆☆☆
このような事象は出版界が自壊に向かっている現象であると感じる。
法という外圧ではなく出版界全体で内側からの自浄を働かせてほしい。
そうでなければ出版界こそがこの写真のような廃墟になってしまうのではないか。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20100810
文句なしにいい写真集
★★★★★
小林伸一郎の廃墟に対する情熱が静かな写真の中に映し出されている。
今はもう存在しない廃墟の写真もあり、存在していた頃を懐かしく思い、また、ページをめくっていくと、不思議と心まで落ち着いてくるそんな本です。
小林伸一郎の作風を知るには、絶好の書。
★★★★☆
赤褐色に錆びついていた金属板。その金属板は、型抜きされたもので、あるものは直線を、またあるものは曲線を描く。それらが印象的にレイアウトされたところをこまやかに写しだした印象的な表紙。絞り込んで長時間露光で撮影されたものがアーティスティックにプリントされている。ページをめくっていくと、シンメトリックな構図の写真が2点。いかにも小林伸一郎っぽい構図。神岡鉱山、足尾銅山と続き、端島…とメジャーどころが連発で。その次の新日本製鉄・釜石製錬所の高炉の写真もインパクトがある。金属でできた高炉がとても有機的なフォルムを持っていることに驚かされる。このオーガニックな感じは、宮崎駿作品にも通じるものがある。鉱山系の写真が多いが、打ち捨てられた回転木馬や立像など、同氏の作品に頻出するモチーフも多く登場。園子温の『自殺サークル』の表紙にも使われた写真も収録。いまではもう撤去されてしまった施設の写真も多く収録されていたりして、記録写真としての価値もある。小林伸一郎の作風を知るには、絶好の書。
廃墟好きが待っていた1冊!
★★★★★
廃墟に魅力を感じる者としては待ち望んでいた1冊ですね。
全国の様々な廃墟を網羅していますので実際に足を運ばなくても雰囲気を味わえます。少しジャンルの違う風景写真集と考えても良いのではないでしょうか?