ゲルマンの神、ヴォータンがドイツ人の無意識に復活して来たと当時の臨床からユングはいう。ニーチェのいう、金毛獣なのだ。そしてナチスへ至り破滅に至る様が、「破局のあとで」というタイトルの文章で語られている。