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キノの旅 14―the Beautiful World (電撃文庫 し 8-33)

価格: ¥557
カテゴリ: 文庫
ブランド: アスキー・メディアワークス
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完全未読本。
時事ネタも満載だけど、揺るがない価値観もある ★★★★☆
 世界を巡り、たどり着いた国に3日間だけ滞在してまた旅に出る。そんなキノの旅も14巻目。今回も、独特の価値観を持つ国が多く登場する。
 当たり前のことではあるが、自分たちが共有する価値観が、全く交流がない人々と共通のものである可能性はあまりない。しかし、自分たちの中だけで生活していると、その事実に気づく機会がほとんどないこともまた事実だろう。
 キノは自分自身の揺るがない価値観を持ちながら、そんな多くの国々を旅して歩く。各国に住む人に親切にされることもあれば、排斥されることもある。また、糾弾されることもある。しかしその価値観自体を否定することはなく、ただ自分の道を貫いていくのだ。
安定している ★★★★☆
作風は昔と比較すると文章が柔らかくなった印象があります。最近の流行りを取り入れた風刺が痛快で、クセになる書き方をする著者・時雨沢恵一さんは良いセンスだと思います。 最終巻の可能性もある15巻は、また一年後なのでしょうかね。楽しみに待ちます。
今回はいつもよりシニカルです ★★★★☆
 今回の「キノの旅」はいつにも増して、シニカルです。
 パースエーダー使いの少女キノが、色々な国に三日間だけ滞在して旅を続けるという基本コンセプトはしっかり守りつつ、今回は今まで以上に寓話的要素と皮肉を強化しています。
 友愛を信じて、国のまわりを取り囲む壁をすべて取払い、周囲の国と仲良くしようとする国が出てくるのですが、、これに対して作中のその国の人はいいます。どう考えてもおかしい、と。みんなが賛成することがおかしい。必ずこの国は滅ぼされる、と。
 まぁ、言わずもがなですが、日本の元民主党代表、某鳩山元首相のことを痛烈に皮肉っております。
 個人的には、理想は素晴らしいけれどやり方がちょっと拙劣だったかなという風に思う民主党政権のことを、これでもかとばかりに暗に非難しております。果たして、この作品が、というかこの短編が十年後、二十年後、これはあの当時のあれのことかと感慨深げに振り返られるのか、それとも、この時代があの不幸の始まりだったのかと物悲しく思い出されるのか、それとも、この時代が素晴らしい世界の入り口で当時はまだまだ受け入れられなかったんだなと微笑をもって懐かしく思い出されるのか、それは後世の歴史に委ねるしかありません。
 ただ、そういうことをこうした小説、わけてもライトノベルでさらりとやってのけられるとライトノベル、文学ってやっぱり捨てたもんじゃないなと思うし、政治の話も、なにも難しい言葉を使わずとも説明することができるんだなとも思いました。この「キノの旅」っていう小説、ぼちぼち十年以上のおつきあいになりますが、いつまでも飽きさせずに楽しませてもらっています。
作者さんの表現力に脱帽 ★★★★★
キノの旅シリーズは1〜13を全て読破していて、今14巻を読んでいます。このシリーズの特徴を自分なりの解釈をすると、話自体はどちらかと言うとショートストーリー形式で構成されていますが、話を読み終えた後、必ずなにか「心」に残る物があり、それについて自分なりの解釈を見つけていく楽しみがある、といつも思います。先程記述した通りショートストーリー形式なので仕事の合間に読む事も出来るので今でも気軽に読む事が出来るのも魅力です。下手にコメディーに走ったりもせず、シリアスな世界観の中に凄い綺麗な部分と酷く醜い部分も含まれていて、その表裏一体の構成の仕方も凄いの一言に尽きます。ここまで自分が記述した物だけだと難しい小説のような感じがしますが「ライトノベル」として刊行されているので表現の仕方は読みやすく、中学生位の学生さんでもきっと楽しめる内容だと思います。前記したとおり一話づつがショートストーリーなので最初に14巻から読んでみても自分的には問題無いかと。むしろ、登場キャラクター達の相関図に興味が持てると最初の巻から読んでみたいと、興味が湧いて来ると思います。最後に自分はこのシリーズが凄い好きなので自分の感性も含めたレビューになったかもですが、従来のファンにも、これから読んでみようかなと思っている方も、皆さん楽しめる作品だと思います。解りにくいレビューだとしたら申し訳ないです。
現実にもありうるキノ ★★★★★
キノの旅14巻です。今回は重い内容の話が多かったと思います。特に戦争に関するようなこと、正義や現実の悲惨なところなど。キノはいつもの通り積極的には関わっていかない一歩引いた立場です。今回の話はどれも、「現実にこういうことってあるよなあ」「現実でもあるんじゃないか?」と思わせる話でした。そしてその問題なところが、浮き彫りにされて伝わってきます。「正しい国」―WAR=We Are Right!―なんかは、現実の某超大国や某釣魚島の問題とか、そこにある問題にも関わってくる話ではなかったかなと思います。政治経済書や時事ニュースの本なんかよりリアルに伝わってくるものの多いキノ14巻です。