この夏DELUHIからの3ヶ月連続リリースとなる作品の第一弾「Frontier」は、ヘヴィながらもメロディックなキラーリフを炸裂させる、近年の彼らの王道ナンバーを洗練させたような仕上がりになっています。

相変わらずテクニカルでセンス溢れるギタープレイ、スクリームを混ぜながら熱く歌い上げるヴォーカリゼイション、どっしり構えてグルーヴィなフレーズをうねらせるベース、迫力のある圧倒的存在感のドラムなどバンド全体のスキルも着々と積み上げられてきているように感じました。

無理にマニアックなメタル・コア・アプローチをするのではなく、メロディアスな直球スタイルが突き抜けるような清々しさでとても気持ちのいい曲となっており、これからのDELUHIを代表する新たな武器になったのではないかと思う。

ギターソロも派手で長尺のドラマティックなLedaらしい構成となっており、思う存分彼の持ち味を堪能することができるので前作の「REVOLVER BLAST」で物足りなかったファンの心もつかむこと間違いなし。

PVも工場での演奏シーン撮影で、かなり硬派で男らしいメンバーを視れます。カメラワークも上手い。個人的にはメイクを落とさないヴィジュアルの姿勢にも好感度が上がりました。

たった1曲入りでもなかなか濃い内容となっているので、ファンならずとも刺激的な作品を求めている人たちにはぜひ、おすすめしたいです。