ジョシュ・デイヴィスがデビュー作『Endtroducing』をリリースして以来、数え切れないほどの模倣者がそのスタイルにあやかろうとして、ダンス・シーンやヒップホップ界に大混乱をまき起こした。けれどもDJシャドウことデイヴィスは、ブラッカリシャス、U.N.K.L.E.、カット・ケミストなどとのさまざまなコラボレーションや、「High Noon」「Pre-Emptive Strike」といった極上の12インチ・シングルで我が道を進んだ。
そして今、デビュー作からまる6年を経て、前作とまったく異なるアプローチにもかかわらず、あらゆる点で前作に負けず劣らず鮮烈なこの2作目を引っ下げて戻ってきた。このプロデューサーは、またしてもサンプリングを限界まで押し進めている。が、今作では近頃のダンス・ミュージックではめったにお目にかかれない、これまで以上に奥深くて貪欲で、荒々しいスピリットを持ちこんでいる。アルバム全体を通じて、80年代のすばらしいヴァイブレーション(特に「Monosylabik」「You Can't Go Home Again」といったトラック)とBボーイ・カルチャーへの予想どおりの進出(轟音を轟かせる重厚な「Treach Battle Break」とファンキーな「Mashin' on the Motorway」を聴けばわかる)を見せつけてくれる。本作はまちがいなくシャドウのサウンドを聴かせるが、『Endtroducing』の続編とは言えない。けれども想像力豊かな聴き応えのある2作目であり、ユーモアと深い知識と音楽的な理解にあふれている。(Paul Sullivan, Amazon.com)
こりゃあ、いい。
★★★★☆
DJなんとかって人はいっぱいいるけど、俺が聴いたDJなんとかって人たちの中で初めて聴いたのがシャドウのこれ。
しょっぱなから最高ですな。
また来日してくれたら絶対いくよ。
是非ヘッドフォンで聴いておくれやす!
行く所まで行ってしまった作品
★★★★★
前作『Endtroducing』のアナログレコードのサンプリングで世界を構築して行く方法論をさらに突き詰めた作品。
重厚な油絵の様にサンプリングした音に音が何重にも重なられていてかなりの執念を感じる。前作よりさらに音の作り込みが緻密で全くスキが無い。
その分初期衝動や勢いが薄れてしまった感はいなめない。
前作に比べ全体的にダークかつアート寄りで、HIPHOPの持つファンキーさや良い意味での胡散臭さが減ってしまったような気もする。
恐らくこの作品と同じ構築方法でこれ以上の完成度の物を作るのは本人でも難しいのだろう。
だからDJ SHADOW本人も次作『The Outsider』では別の路線にシフトしてしまった。
この作品は究極のサンプリングミュージックと言えるのではないだろうか。
2.『Fixed Income』はまさしくDJ SHADOWにしか作れないようなトラック。緩急のついたドラムトラックの打ち込みに、日本の時代劇にも通じる「ワビサビ」を感じる。とにかくドラムトラックへのこだわり方が普通じゃない。
13.『You Can't Go Home Again』のグルーヴ感もすごい。よく打ち込みのドラムでここまでグルーヴ感を表現できるなと思う。
離陸から着陸まで整っている
★★★★★
離陸中に飽きが来る音楽って良くありますよね?けどこれは違います。離陸から着陸まで耳から離れません。着陸して聴き終えた後でまたすぐ離陸したくなりますね(笑)僕はこの曲達が頭の中で絵になる旅をまだ続けています。特に五曲目はこれからもずっと聴き続けると思います。
良い音楽だから★五つは当たり前かな
ドラム・マジック
★★★★★
さすがはDJ SHADOW、ドラムの音が壮絶。初めのうちは良さが分からなかったけど、聴き込むたびにその凄さに気付く、まさにスルメのようなアルバム。ヘッドフォンで一音一音に耳を澄ますとズブズブと音世界に入り込み、最高の内面旅行に連れて行ってくれます。
Shadow is still DOPE
★★★★★
曲の構成力だと右に出る物はいないんじゃないだろうか。インストのみでこれだけパワーのある作品も珍しい。しかも全てサンプリングで作り上げているというのだからさすがだ。ガレージロックなどをサンプすることで今までにない色を出せたのは成功だろう。他のアーティストとは一線をはくした作品。