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ペン画の描き方: 初心者の為に

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 君見ずや出版
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太平洋戦争直前大阪の洋画研究会による『ペン画の描き方』!
心得から実践までひととおりを解説。
昭和15年(1940)刊の国会図書館所蔵本を画像のまま復刻
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  序
 近來、日本の美術方面の發展は實に目覺ましいものがある、同胞がこんなに美に目覺め、美を欲求する心の兆して來た事は實によろこぶべき事である。
 繪畫の中に自分を入れ、その中に自分を見出すといふ事。
 それは、何といふ朗かな、愉快さであらうか、私はこれを傍業畫家、地方に在つて適當の師を得られない人のせめてもの參考書ともなれば幸と思つて筆を下した。
 描かれた繪の巧拙は別物だ、物を觀て繪を描き、その中に宇宙を感じる、それは何んといふよろこびであらうか、それは人間の生活に缺くべからざる一大要素であらう、無味乾燥を潤すオアシスではないであらうか。
 諸君は毎日の如く、ペンを握つて字を書いてゐられるであらうと想ふ、それをもつて繪を描く、それは誰れでもか、望む事に違ひない、けれども、いざ繪を描くとなる時、その生優しい仕事でない事を痛感なさるゝであらう、それが爲、すべての人はそれを望み乍ら指を喰へ拱手傍觀の嘆を發してゐるのみである。
 此の事は非常に遺憾だ。
 ペン畫をもつと普及したいものである。
 一枚の紙と一本のペン、それにインク、この三つがあれば、ペン畫が描けるのである。
 さあ諸君。
 ペンを握り、物を見つめようではないか。
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目次
心に映ずる美
眞、善、美
美と美學に就いて
美術と藝術の相違點
美と美術との關係に就いて
美と藝術家
ペン畫
デッサンの繪畫的立場
- デッサンの重要さ
- 形態の大切さ
- デッサンの練習法
- デッサンとは
森羅万象と私達
ペン畫の材料とその用法
ペン畫に淡彩を施す法
淡彩に必要な水彩繪具
筆、水筒、パレツトの必要
着彩法(主客顚倒の恐れ)
描畫法
- 靜物寫生
- 構圖のむつかしさ
- 道具立て
- モデルの位置と光線の配置
- バツク
- 垂鉛
- 虚線
- 明暗の調子
ペンの運筆法
スケッチ
- 物の簡單化
- 直線は不可
- 死んだ線、活きた線
- 線の種別
- 機械類の線
- 正確な形
記憶寫生
風景寫生
- 風景の區切り方
- 地平線
- 遠近法
- 構圖
- 三角構圖法
- 構圖のとりかた
- 空
- 樹木
- 草
- 海
- 山
- 水
- 船
- 湖水
- 渓流
- 岩石
- 建築物
動物畫
鳥類
機械類の美
人物畫
- 人體の權衡
- 子供の身長
- 手の長さ
- 男女の比較
- 肖像畫について
- 顔の權衡
- 表情と感情
- 明暗
- 肉體の蔭と、衣服の蔭
- 着衣人物
- 自畫象
- モデル
- 視覺を惱ますものの一つ
插繪的技能
記憶力と想像力の養成
個性的研究
奥付